【日本の野鳥#11-24】トキ(Crested Ibis) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ペリカン目トキ科トキ属

学名 Nipponia nippon

和名 トキ

英名 Crested Ibis

 

【分布】

中国、日本、韓国の3か国で飼育されているほか、3か国とも放鳥された野生個体が生息。

本州最後の生息地は石川県能登半島であり、日本最後の生息地は新潟県の佐渡島(現佐渡市)であった。2003年(平成15年)に最後の日本産トキ「キン」が死亡したことにより日本産は絶滅。

以降、1981年5月に発見された中国の個体群の人工繁殖が成功し、上記各国で野生個体が復活した。

日本産のトキと中国のトキの遺伝的な差は0.06%ほどであり、個体差レベルの差であることから本種の亜種は同じとされる。

 

【生態】

湿地、田圃に生息。

食性は動物食。まれに植物を食べることもある。触覚が発達したクチバシを泥の中に突っ込み、主にドジョウ、サワガニ、カエル、昆虫などを捕食。

「ターア」「グァー」「カッ カッ」などカラスに似た濁った声で鳴く。

首を伸ばしたまま飛翔。クロトキと異なり、脚は尾から出ない。

 

【サイズ・形態】

全長70 - 80㎝ 翼開長は約130㎝。

全身は白っぽい。

春から夏にかけて、翼下面は朱色がかった「朱鷺色」。

繁殖期は頸部の皮膚が内分泌により黒くなり、ここから剥がれ落ちた皮膚を上半身に塗り付けるため上面は黒灰色。

顔は赤い皮膚が裸出。クチバシは黒、先端は赤。

後頭には房状に冠羽が伸長。英名はこの特徴から付けられた。

脚は朱色。虹彩は橙色。

幼鳥は全身灰色で、頭部が黄色。

 

 

【その他】

トキを特異的に宿主としている非吸血性のダニにトキウモウダニ (Compressalges nipponiae) がおり、日本におけるトキの野生絶滅とともに絶滅。中国の個体群には寄生していなかった。

 

日本書紀に「桃花鳥(ツキ)」と記載。

平安時代中期(10世紀ころ)に編さんされた『和名抄』という辞典に「とき」と記載されている。

 

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<ここから鳥の写真>

『トキ(Crested Ibis)』

地元長野と新潟の海岸、佐渡で撮影(つごう3回)。

 

初の出会いは信州で。(Mar./2009)

この時は、初期の放鳥個体が木島平村に飛来したということで、急遽、東京から休みを取って帰宅して、ぎりぎり間に合った思い出。

朝の採餌が終わって、杉のてっぺんで羽繕いしているのを見ていたら、大飛び。

なんと、そのまま新潟まで飛んで行ったという話。

ぎりぎり間に合ったんですよね~

次は、日本海の断崖でハヤブサの撮影をしていたんです。

すると海の上を白い鳥が・・・

撮影したらなんと「トキ」

これが2回目の出会い。

 

次は、佐渡への遠征。

夜中に長野市を出て、新潟港から早朝のジェットフォイルで佐渡島の両津港に入り、レンタカーで田園地帯を回り、撮影。夕方には寄港して、夜に帰宅。

そんな日程で見に行きました。

それを2回やりました。

 

1回目はインドガンが出た際に、インドガンを撮影した後、探してみましたが、当時はまだ個体数が少なく、かつ、田んぼの稲が伸びていて、探しきれず・・・娘との海水浴に切り替えたという思い出。

 

2回目は順調に数を回復してきた2019年12月。

雪とトキを狙いに行きましたが、雪が全くなし・・・

ですが、この遠征では、トキがあちこちで見ることが出来、満足。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。