【18ECU100】クリガシラジアリドリ(Chestnut-crowned Antpitta) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

南米にはヤイロチョウ(Pitta)はいません。

 

その代わりにジアリドリ(Antpitta)がいます。

 

その体形は似ています。

 

別の進化の過程、別系統の進化、大陸ごとに似た種が出るのが面白い

 

アジアやアフリカにいるヤイロチョウ

南米に生息するジアリドリ

 

その体形にご注目を‼

 

複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位についたときに、系統に関わらず類似した形質を独立に獲得する現象を

「収斂進化」「収斂」「相似」

と言います。

例えば、

モグラの前脚 と 昆虫のケラの前脚の形状が似ている

コガネムシの後翅とコウモリの翼の たたみ方

など

 

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<ここからEcuadorの鳥の写真>

ジアリドリとヤイロチョウの関係を「収斂」と呼んでいいのか?

そこは議論の余地があると思いますが

それでも、大陸が異なり、別系統の進化の過程において

似た形態の種が、それぞれに存在するということは不思議さを通り越して

やはり進化の面白さを感じます。

 

今回は『クリガシラジアリドリ(Chestnut-crowned Antpitta)』

非常に美しいジアリドリです。

この旅で見たジアリドリの中で一番美しい種です。

 

ヤイロチョウは金属光沢の色彩の羽毛を持つので、派手な色彩。豊かな色彩の種が多いです。

ジアリドリはそのような羽毛を持っていないようなので、比較的地味な種が多いです。

 

ですが、その形態は

ともに尾羽が短く

飛翔よりも、林床を歩く方に適応した脚を持ち

比較的丸みを帯びた体形。

 

まずは「クリガシラジアリドリ」をご覧ください。

 

キクラゲのようなキノコが気になる・・・

 

スズメ目ジアリドリ科

学名 Grallaria ruficapilla

和名 クリガシラジアリドリ

英名 Chestnut-crowned Antpitta

 

【比較】どうですか?

似てるでしょう~

 

アフリカヤイロチョウ(African Pitta)

 

ルソンヤイロチョウ(Whiskerd Pitta)

 

キタスマトラヤイロチョウ(Schneider's Pitta)

 

ミナミヤイロチョウ(Blue-winged Pitta)

 

ルリヤイロチョウ(Blue Pitta)

 

ムナグロヤイロチョウ(Rainbow Pitta)

 

ムラサキヤイロチョウ(Garnet Pitta)

 

ツノヤイロチョウ(Eared Pitta)

 

アオエリヤイロチョウ(Blue-naped Pitta)

 

オオヤイロチョウ(Ivory-breasted Pitta)

 

スマトラヤイロチョウ(Graceful Pitta)

 

マングローブヤイロチョウ(Mangrove Pitta)

 

フィリピンヤイロチョウ(Philippine Pitta)

 

ズグロヤイロチョウ(Hooded Pitta)

 

ヤイロチョウ(Fairy Pitta)

 

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。