南米にはヤイロチョウ(Pitta)はいません。
その代わりにジアリドリ(Antpitta)がいます。
その体形は似ています。
別の進化の過程、別系統の進化、大陸ごとに似た種が出るのが面白い
アジアやアフリカにいるヤイロチョウ
と
南米に生息するジアリドリ
その体形にご注目を‼
複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位についたときに、系統に関わらず類似した形質を独立に獲得する現象を
「収斂進化」「収斂」「相似」
と言います。
例えば、
モグラの前脚 と 昆虫のケラの前脚の形状が似ている
コガネムシの後翅とコウモリの翼の たたみ方
など
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<ここからEcuadorの鳥の写真>
ジアリドリとヤイロチョウの関係を「収斂」と呼んでいいのか?
そこは議論の余地があると思いますが
それでも、大陸が異なり、別系統の進化の過程において
似た形態の種が、それぞれに存在するということは不思議さを通り越して
やはり進化の面白さを感じます。
今回は『クリガシラジアリドリ(Chestnut-crowned Antpitta)』
非常に美しいジアリドリです。
この旅で見たジアリドリの中で一番美しい種です。
ヤイロチョウは金属光沢の色彩の羽毛を持つので、派手な色彩。豊かな色彩の種が多いです。
ジアリドリはそのような羽毛を持っていないようなので、比較的地味な種が多いです。
ですが、その形態は
ともに尾羽が短く
飛翔よりも、林床を歩く方に適応した脚を持ち
比較的丸みを帯びた体形。
まずは「クリガシラジアリドリ」をご覧ください。
キクラゲのようなキノコが気になる・・・
スズメ目ジアリドリ科
学名 Grallaria ruficapilla
和名 クリガシラジアリドリ
英名 Chestnut-crowned Antpitta
【比較】どうですか?
似てるでしょう~
アフリカヤイロチョウ(African Pitta)
ルソンヤイロチョウ(Whiskerd Pitta)
キタスマトラヤイロチョウ(Schneider's Pitta)
ミナミヤイロチョウ(Blue-winged Pitta)
ルリヤイロチョウ(Blue Pitta)
ムナグロヤイロチョウ(Rainbow Pitta)
ムラサキヤイロチョウ(Garnet Pitta)
ツノヤイロチョウ(Eared Pitta)
アオエリヤイロチョウ(Blue-naped Pitta)
オオヤイロチョウ(Ivory-breasted Pitta)
スマトラヤイロチョウ(Graceful Pitta)
マングローブヤイロチョウ(Mangrove Pitta)
フィリピンヤイロチョウ(Philippine Pitta)
ズグロヤイロチョウ(Hooded Pitta)
ヤイロチョウ(Fairy Pitta)
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。




















