【JP#07】ツグミ(Dusky Thrush) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

生物には、概ね決まった体色というものがあります。

まあ、リカオンやシマウマやキリン、ネコ科の模様のように斑や縞模様は個体差はありますが
それでも概ね似た傾向の体色といえますよね。

鳥ではどうでしょう?
白色型
淡色型
暗色型
黒色型
など、同じ科の中でも体色の違いを「型」ということで色違いがある種もあります。

ハチクマやオナガミズナギドリ、コクマルガラスなど同じ科の中でも色のパターンが複数ある種がいます。

そういう種は、図鑑にもそのような色彩パターンが記載されていたりしますよね。

今日は、それらの色彩パターンとは異なる
「白化」の鳥をご紹介しようと思います。

『白化』とは何でしょう?
白化には「アルビノ」と「白変種」に分けられるとされています。

前者は皮膚や羽毛などの色素が抜けて目(瞳孔)の色までも血流が透けて赤く見える状態であることが多いです。

後者は、目(瞳孔)の色は黒のままです。

白変種のメラニン色素の生産能力は正常であるため、アルビノの瞳孔が赤く透けるのに対し、白変種の瞳孔は黒い。ということになります。

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<ここから野鳥の写真>

白変種は遺伝的な異常ということなのでしょうか?


以前はアルビノと同じように色素異変と考えられていたようですが

今では、通常の遺伝情報の中で発生する基本的なことということになっていているそうです。


Wikiにはこんな記述が!!

『白変種が生まれる理由については諸説存在したが、現在では、氷河期と間氷期を繰り返してきた地球環境を生き抜いた現存の生物にとって、氷河期には保護色となる白変種は、そもそも生物が生き抜くためには非常に有利な基本的資質であったと考えられ、そのため現在も、生物が白化する遺伝情報は基本的な遺伝子として、生物に脈々と受け継がれている、と考えられている。』


ということで、

今回は『ツグミ(Dusky Thrush)』の白変種をご紹介します。


もちろん、ツグミですから冬鳥

この撮影も冬の終わりという頃です。


北からの使者は。白い衣装をまとって飛来してきてくれました。


上の記述の通り氷河期などではこの体色は有利なのでしょうが

今のこの温暖な気候のもとでは「目立つ存在」になるため

概ね、外敵の標的になりやすい傾向ですので

無事に冬を越して、北へ帰り、繁殖して、秋に再度日本へ戻るという自然のリズムの中で

生き残って帰れるのか否か?


しっかりと生き抜いて、「今年も来たよ!!」という情報が回ってくることを祈る思いです。













瞳孔はしっかり黒いでしょう^^  ですのでアルビノではないんですよね~

正面はだいぶ白いです。


スズメ目ヒタキ科

学名 Turdus naumanni

和名 ツグミ

英名 Dusky Thrush


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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。