今回は新種発見のニュース^^
毎日新聞
1月15日(木)0時8分配信
国立科学博物館と岡山大の研究グループは14日、岡山県南部や香川県北部の瀬戸内海の島嶼(とうしょ)部で、この地域にしか生息しない新種のカタツムリ「アキラマイマイ」を見つけたと発表した。
名称は、発見したアマチュア研究家の多田昭さん(76)=東かがわ市=にちなんだ。茶褐色の殻は直径13~18ミリ。外見は西日本に分布するシメクチマイマイと同じだが、生殖器の一部に違いがある。
乾燥しがちな瀬戸内の気候に適応した珍種。生息数は極めて少ないとみられ、発見と同時に絶滅危惧種指定の可否について検討が始まっている。【原田悠自】
名称は、発見したアマチュア研究家の多田昭さん(76)=東かがわ市=にちなんだ。茶褐色の殻は直径13~18ミリ。外見は西日本に分布するシメクチマイマイと同じだが、生殖器の一部に違いがある。
乾燥しがちな瀬戸内の気候に適応した珍種。生息数は極めて少ないとみられ、発見と同時に絶滅危惧種指定の可否について検討が始まっている。【原田悠自】
岡山大学のプレスリリースの抜粋
本学大学院環境生命科学研究科(農)の福田宏准教授、国立科学博物館の亀田勇一支援研究員の共同研究グループは、岡山県南部と香川県島嶼部に固有な陸産貝類(かたつむり)の新種を認識し、アキラマイマイと記載・命名しました。本研究成果は2015年1月15日刊行の「Venus」(日本貝類学会発行)に掲載されます。
アキラマイマイは市街地周辺に多産するにも関わらず見過ごされてきました。その姉妹種シメクチマイマイと外見で識別できず混同されてきたからです。貝類では、互いに別種であるのに殻などの外部形態で識別できない例は極めて稀です。
本研究グループは、アキラマイマイが人類による干拓以前は離島であった場所、シメクチマイマイがもともと陸地であった場所に主として分布していることも突き止めました。
降雨量が少ない備讃地方は、陸産貝類の種の多様性が際立って低く、全国でも屈指の「かたつむり不毛の地」と見なされてきました。アキラマイマイは、「不毛な」備讃地方で独自の進化を遂げた比類のない種と考えられ、この地方の自然環境の特性とその歴史的変遷を象徴する貴重な存在といえます。
アキラマイマイは市街地周辺に多産するにも関わらず見過ごされてきました。その姉妹種シメクチマイマイと外見で識別できず混同されてきたからです。貝類では、互いに別種であるのに殻などの外部形態で識別できない例は極めて稀です。
本研究グループは、アキラマイマイが人類による干拓以前は離島であった場所、シメクチマイマイがもともと陸地であった場所に主として分布していることも突き止めました。
降雨量が少ない備讃地方は、陸産貝類の種の多様性が際立って低く、全国でも屈指の「かたつむり不毛の地」と見なされてきました。アキラマイマイは、「不毛な」備讃地方で独自の進化を遂げた比類のない種と考えられ、この地方の自然環境の特性とその歴史的変遷を象徴する貴重な存在といえます。
ポイント
○市街地などごく身近に棲息していながら、ずっと見過ごされてきた種であること。
○殻などの外部形態で近縁種と識別できないこと。
○他の陸産貝類にとって過酷な乾燥した環境で、独自の進化を遂げた種であること。
○その分布様式から、自然環境の特性や歴史的変遷を知ることができること。
<発見の経緯と特徴>
ナンバンマイマイ科陸産貝類のシメクチマイマイ(学名:Satsuma ferruginea (Pilsbry, 1900))は西日本に広く分布するとされてきましたが、多くの地理的変異が存在し、分類の混乱が以前から指摘されていました。本種の学名は本来、岡山市の個体に対して命名されたので、“本物の”シメクチマイマイを再定義するために岡山県周辺の個体を詳細に検討したところ、予想外にも2つの異なる種(生殖器の解剖およびDNAの塩基配列で識別が可能)の混在が判明し、シメクチマイマイではない方の種を新種アキラマイマイ(学名:Satsuma akiratadai Kameda & Fukuda, 2015)として記載・命名しました。この新種は市街地周辺に見られるにも関わらず、ずっと見過ごされてきたのです。
シメクチマイマイとアキラマイマイはともに殻径13~22 mm程度で、殻の形・色彩・大きさなど形態のどの点でも明確な識別はできません(図1)。互いに別種であるのに殻などの外部形態で全く識別できない例は、日本の陸産貝類ではこれまでに1例しか知られていません。
○市街地などごく身近に棲息していながら、ずっと見過ごされてきた種であること。
○殻などの外部形態で近縁種と識別できないこと。
○他の陸産貝類にとって過酷な乾燥した環境で、独自の進化を遂げた種であること。
○その分布様式から、自然環境の特性や歴史的変遷を知ることができること。
<発見の経緯と特徴>
ナンバンマイマイ科陸産貝類のシメクチマイマイ(学名:Satsuma ferruginea (Pilsbry, 1900))は西日本に広く分布するとされてきましたが、多くの地理的変異が存在し、分類の混乱が以前から指摘されていました。本種の学名は本来、岡山市の個体に対して命名されたので、“本物の”シメクチマイマイを再定義するために岡山県周辺の個体を詳細に検討したところ、予想外にも2つの異なる種(生殖器の解剖およびDNAの塩基配列で識別が可能)の混在が判明し、シメクチマイマイではない方の種を新種アキラマイマイ(学名:Satsuma akiratadai Kameda & Fukuda, 2015)として記載・命名しました。この新種は市街地周辺に見られるにも関わらず、ずっと見過ごされてきたのです。
シメクチマイマイとアキラマイマイはともに殻径13~22 mm程度で、殻の形・色彩・大きさなど形態のどの点でも明確な識別はできません(図1)。互いに別種であるのに殻などの外部形態で全く識別できない例は、日本の陸産貝類ではこれまでに1例しか知られていません。
などなど記載が続きます。
続きは、
岡山大学のプレスリリースへのリンクでご覧ください。
↓
(リンクが終わっていたらすみません・・・)
こうした地道な新種探しが出来る楽しみは、日本国内の鳥類ではなかなか得ることが出来ませんが、昆虫や菌類などではこのダイナミックな楽しみがあるんですよね~
それにしても、外部形態が違うものならまだしも、同じが見かけのものを別種・新種というところまで持って行った観察力、推察力、根気、解剖学生物学生態学知見の深さに感服です。
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<ここから野鳥の写真>
柿の木レストランシリーズは
平地のリンゴ畑から山裾の残り柿に
しかも、季節は12月末→11月中旬という
プレイバック掲載
メディアの取り込みを忘れていたということはこっそり教えておくことにします。
今回はそんな『メジロ』
何と気合の入っていなかった時期か。。。
これしか写真がなかった~~
ので、記事末にこの秋冬シーズン到着間もないころのジョウビタキを載せて茶濁ししておきます。
この柿は甘柿です。。。数年前に1つ「もいで」かじったことがあります。
だからか?
森の大きな住人もどんぐりの少ないこの季節。。。食糧不足だったのか?
このたくさんあった柿の実。。。ある晩、一夜でごっそり無くなったのです。。。自宅から車で5分の場所ですからね~
よくぞ、今期も一回だけのクマさんとの出会いでキノコシーズンを終えられたものだとホッとしています。
スズメ目メジロ科
学名 Zosterops japonicus
和名 メジロ
英名 Japanese White-eye
↑のメジロはちょうど、↓の子が到着した頃の柿の実レストランでの撮影でした~
スズメ目ヒタキ科
学名 Phoenicurus auroreus
和名 ジョウビタキ
英名 Daurian Redstart
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。