忘れずに!!
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<ここから野鳥の写真>
今回は『亜種アカモズ(Brown Shrike)の育雛』
餌を運ぶ方向をいくら推察しても
なかなか容易に巣は見つかりません。
さらに、巣を見つけたいばかりに近辺をうろつき時間をかけすぎることは
営巣放棄の要因にもなりますし
絶対にしてはならないことです。
ですので、さ~~と見渡して見つかるような場所に
巣なんて作るわけもなく。。。
そう、それでいいんです!!
人間なんかに容易に見つかるようでは、天敵のカラス、イタチ、タヌキ、そしてカッコウの
標的にされてしまいますからね。
話が変わりますが、農家の方は、木の手入れで枝を切り掃ったり、摘果も行います。
ですので、巣を見つけることが多いんだそうです。
なんでそんなことを知っているのか?
実は、発見したつがいの生息している農家の方にことごとく挨拶して
モズが虫を咥えている写真や動画を見せてあげて会話をしたんです。
何故か?
一番最初に挨拶してお話しした農家のご夫妻の一言がきっかけでたくさんの農家の方と話をすることにしたんです。
実は、モズやアカモズはリンゴやブドウや桃やプラムやトウモロコシ、大豆、コメを食べてしまう害鳥という認識だということが分かったこと。
もう一つは、だから巣を見つけると「落とす」んだそうです。
これはお話するのが間に合わなくて落とされた今年の巣
そんな誤解を解いて歩いたわけなんです。
まさにアカモズ啓蒙説法
モズが虫しか食べない小型の猛禽で、果樹や穀類を育てるための害虫を積極的に捕食してくれるという事実 = 農家の方にとって役に立つ存在である = 農薬替わりなんですよ^^
そういったことを伝えて、農家の方の立てた杭の上に止まっていたアカモズを指さして
あの子を守ってあげてください^^と伝えて歩いたんです。
そんな中にもう一つ、興味深いことで巣を落としている青年農家の方がいらっしゃいました。
実は、これも誤解なんですが。。。
アカモズやモズがいる彼の畑には、カッコウがいることは声を聴くので知っていましたし、托卵をしてモズが相手になっている姿を昔見たことがあるんだということ
それ以来、モズの巣がカッコウに托卵されていると落としていたんだそうです。
これも誤解。。。
モズが托卵されてしまった事実は悲しいことですが、そこに人の感情を入れてしまっては
自然の摂理が立たないこと!!
もう一つは、卵は順番に孵るので、モズの一番子が孵化した段階でその彼が見つけたとすると、その状況は「托卵」の状態に見えるんです。
ですので、基本的に、カッコウも多くの毛虫や害虫を食べて、果樹や穀類を食べないという事実を伝えたんです。
すると、そのうちの1つの巣は、農家の方がじっくり見守ってくれていて
すごく早く巣立ちを迎えたんです。
通常、摘果や枝の剪定時に落とされていたアカモズがそんな早くに巣立つことになったと自分でも驚きましたし、こうして地域でこういうアカモズという素敵な小禽がいることを喜んでくれた証拠と思えたのです。
それが先日、記事に書いた
①日本国内の生息環境保全
には自分が寄与することが微力ながらできることかと感じていることです。
そんな農家の方とのコミュニティーの結果、発見できた巣
本来は許されない写真も中にはあります。
ですが、農家の方が、ここあたりで作業するとモズっこ母ちゃんが大騒ぎするから
探しておいてくれれば、そのあたりはそっとしておくから。。。と
ちょっと一緒に捜したところ、見つけちゃったのです。
そんな関係から撮影できた雛の写真です。
この巣を娘とも一緒にブラインド暮らしして観察した次第なんです。
裸ん坊の雛っこ
見つけた時、夕立が降っていたので
雨上がり後に撮影させてもらいました。。。。5秒で退散
それにしても雨が降っても当たらないように
葉っぱの屋根がしっかりあるところに巣を作るものですね。
6日後・・・あんなに丸裸だったのに。。。もう巣立ちそうな。。。雰囲気
トリミングです。
8日後・・・↑の写真からたった二日でお兄ちゃんになっていました~
ここから2枚はトリミング
この2~3日後に巣立ったようです。
私は平日で確認できず。。。
抱卵の時はこんな感じ
スズメ目モズ科
学名 Lanius cristatus superciliosus
和名 亜種アカモズ
英名 Brown Shrike
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。