日本固有種が一気に増えるかも | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。


今回はタイトルでも書いたように「日本の固有種が増える」ことになりそうだという記事が

産経デジタルにあったので。。。

産経デジタル 2014.7.15 08:00 より抜粋



日本列島で繁殖する野鳥の種類が増えるかもしれない。国立科学博物館などによるDNAの調査で、全体の約1割に当たる24種が、見かけはそっくりでも別の種に分かれる可能性が判明した。ウグイスやカラスなど身近な鳥も多く、日本の固有種が倍増する期待も。列島が育む多様な鳥の世界が見えてきた。(草下健夫)

 調査は生物の全種についてDNA配列の登録を目指す世界的な活動の一環で、同博物館と山階鳥類研究所が2008年に開始した。日本で繁殖する251種の鳥の約9割にあたる234種について、計1367羽からDNAを採取して分析。アジア大陸など周辺の鳥とも比較した。

 その結果、これまで同じ種とされながら、個体によって別の種といえるほどDNA配列がかけ離れている鳥が24種みつかった。見た目がそっくりでも、分類学上は複数の種に分かれる可能性がある。こうした隠れていた種のことを「隠蔽(いんぺい)種」と呼ぶ。

 例えば日本列島に広く分布するフクロウやカケスは、生息域によって外見がわずかに違うが、別種ではなく亜種とされていた。ところがDNA分析では、それぞれ北海道と本州以南で別種とみなせるほど違うことが判明した。


◆適度な島々

 ウグイス、ヒバリ、ヒヨドリなども生息域によってDNA配列が大きく違っていた。同じ地域に2つのタイプが混在しているキジバトを除き、離島など生息域が離れているため長年交わらず、遺伝的に大きな違いが生じたらしい。

 24種の鳥が分析結果の通り複数の別種に分類された場合、計53種になる。海外にだけ生息するものを除くと、日本で繁殖する鳥は13種増えて264種になる計算だ。

 同博物館の西海功研究主幹(鳥類学)は「身近な鳥も含め隠蔽種の候補が多く驚いた。日本は島の大きさや島同士の距離が適度で、鳥が分化しやすい世界的に珍しい環境なのだろう」と話す。

 西海氏によると、鳥は生息する島が大きすぎると進化しにくく、小さすぎると絶滅しやすい。

 また、島同士が近すぎると簡単に往来するため別種に分かれにくく、遠すぎると新天地に移って別種に変化することも起きない。ほどほどがよいわけだ。


◆認定は総合判断

 フクロウ、ヒヨドリ、キビタキなどは、国内だけに生息する固有種が新たに生まれる可能性がある。今回の候補が全て別種と認定されると、日本固有の鳥は10種増えて現在の11種から倍増する。

 世界遺産の小笠原諸島(東京)に生息する絶滅危惧種のオガサワラカワラヒワも、これまでカワラヒワの亜種とされてきたが、日本の固有種となる可能性が出てきた。

 ただ、鳥の種はDNAだけでは決まらない。体の形や色などの形態、鳴き声や求愛行動といった生態の違いも検討する必要があり、日本鳥学会が総合的に判断して認定する。

 今回の結果は8年後に見込まれる同学会の鳥類目録の改訂までに判断されそうだ。

 DNAによる鳥の種の判定は20年ほど前から行われてきたが、分析する配列の領域が統一されておらず、データの活用は進んでいなかった。今回の成果は野鳥の保護や伝染病の防除などに役立つと期待されている。

 今後の調査で試料の採取地が増えれば、さらに隠蔽種の候補が見つかる可能性もあるという。日本列島の生物多様性を再認識するきっかけになりそうだ。


こんなプレスリリースも^^

山階鳥類研究所のリリースですから!! http://www.yamashina.or.jp/hp/p_release/images/20140624_prelease.pdf


さて、みなさん、現在のところの日本固有種11種はすべてすっと上げることはできますか?

↓記事の最後に書いておきますよ~(答え合わせ)・・・私は●ヤ●グリを忘れていた。。。

ちなみに、現存種は11種ですが、日本固有種の絶滅種は何種あるのでしょうか?



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<ここから野鳥の写真>

三宅島シリーズNO2です。

今回は『亜種タネコマドリ(Japanese Robin)』


本州などで見られるコマドリとは亜種としての違いがあります。

どうでしょう?

赤みがややくすんだ感じのオレンジ色+腹部もやや灰色がった感じ

これは撮影環境がいまいちだったからか?腕の差か?ですがイメージはそんな感じ

それと、胸の赤と腹部の色の境界が不明瞭なことは明確な違いかと思います。


ですが、さえずりはほぼ同じです。


コマドリの紹介の時に必ず話題になるのが、学名の標本入れ替り事件です。


記事の下に学名を記していますが

akahige とありますよね!!


そう、アカヒゲの学名には逆に komadori となったわけです。





学名 Erithacus akahige tanensis

和名 亜種タネコマドリ

英名 japanese Robin


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【参考】①基亜種 コマドリ 学名 Erithacus akahige akahige


【参考】②

学名 Erithacus komadori namiyei

和名 種ホントウアカヒゲ

英名 Ryukyu robin

↓写真

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。






現存日本固有種

ヤマドリ  ヤンバルクイナ  アオゲラ ノグチゲラ アカヒゲ  アカコッコ  ルリカケス

アマミヤマシギ  セグロセキレイ  メグロ カヤクグリ

絶滅日本固有種

オガサワラガビチョウ オガサワラカラスバト リュウキュウカラスバト ミヤコショウビン オガサワラマシコ

かな???