パナソニック人事抗争史 | FP754のオススメ本書評ブログ

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新タイトルで心機一転、2008年以来5年半ぶりに復活させることにしたFP754初のブログです。
FP754が実際読んでみて自信を持ってオススメしたいと思えた本のみ取り上げる書評ブログです。

皆さん、おはようございます。
FP754です。

新聞広告で見て、興味を持ち、図書館で購入希望を出したら、予約1番で割り当ててもらえてラッキーだったある種ドキュメント本です。


【オススメ本】


ドキュメント パナソニック人事抗争史/岩瀬達哉(講談社)


(ひとこと解説


パナソニックといえば、旧松下電器産業にして、創業者の松下幸之助氏は、日本を代表する創業経営者としてあまりにも有名ですが、そのパナソニックの業績は、最近こそV字回復しているものの、それまではプラズマテレビの撤退など長年迷走を続けてきました。


この本では、その原因をひとえに、人事抗争により、会社の舵とりをする社長の人選を誤ったことに尽きると断罪しています。

この本を読むと、特に2代目社長の松下正治氏(創業者幸之助氏の娘婿。幸之助氏が遺言で社長にさせるなと明言)、5代目社長の森下洋一氏(スポーツ枠出身)、6代目社長の中村邦夫氏(プラズマテレビ推進で松下凋落の大戦犯)が、かなり批判的に書かれています。

投資家的に言えば、株式の銘柄を選択する上で、重要な要素の1つに経営者の資質がありますが、この本に書かれているとおり、これらのあまりに利己主義で、社長の資質に疑問を呈する面々が、名門企業パナソニックの経営を担っていたと知っていれば、間違いなく投資対象から外したことでしょう。

特に、5代目の森下氏などは、2代目正治氏のイエスマンであり、しかも元々松下に入った経緯が、実業団のバレーボール選手というスポーツ枠だったことからも、偏見かもしれませんが、元々社長の器ではなく、単なる一時的な繋ぎと考えられていた社長人事が、予想外に長期政権になってしまったことが、大きな災いとなりました。
その代表例として、現在、大阪にある大人気のテーマパークUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)は元々松下の資本下で造られる計画だったのに、この森下氏の経営判断で反故にしてしまったことは本当に酷く、正直、損害賠償モノだと思いました。

読み物としては、あっという間に読み終えてしまうほど、非常に面白かったです。



【最後にひとこと】 

現在、森下氏は、パナソニックの社長を担った実績からなのか、関西の名門私学、関西学院の理事長に就いているようで、自分は身内にも友人にもこの関学出身者がいることから、なんだか心配になってしまいました。