本日東京国立博物館で開催された「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」を訪問した。

目的の一つは期間限定(6/24-7/7)で公開される「翠玉白菜」をみることだ。




この「翠玉白菜」は、1949年に中国本土から台湾に移されて以来初めての台湾以外での公開となるものだ。この公開には日華議員懇談会(平沼赳夫会長)の尽力があったと思われる。私は平沼会長の政治的信条とは相容れないものがあるが、この尽力については素直にお礼を申し上げたい。

「翡玉白菜」の大きさは20センチにも満たない小ぶりなものだが、白色と緑の部分は着色したものではなく、原石は、半分が白半分が緑の翡翠でありそのもともとの色合いを生かして作られたということでそうである。

「翠玉白菜」は故宮博物館の三大至宝の内の一つと言われているが、残りは北京の故宮博物館の「清明上河図」と台北 國立故宮博物院の「肉形石」だそうである。

このうち「清明上河図」は2012年の東京国立博物館「北京故宮博物院200選」で公開され、



「翡玉白菜」は今回の東京国立博物館で、「肉形石」は今回の巡回先の九州国立博物館で10/7~10/20限定で公開される。今回この時期に九州にいけば、日本で故宮博物館の三大至宝を見れたということになる。

さてわざわざ悪天候の中初日に出かけたのは、事前の予想では3時間以上の待ち時間ではないかとの噂があったからだ。そしてこの悪天候では初日といえど待ち時間はないのではないかとの思惑があったからである。

いざ東博本館(ここの特別第5室で翠玉白菜は公開)についてみると、待ち時間は悪天候にもかかわらず2時間とのアナウンス。しかし館外の列のは以外なほど短い。

これはもしかしたら30分程度でみれるかもと思ったが、現実はそんなに甘くなかった。

本館内の特別第4室のすべてと特別第5室のほとんどが入場待ちの場所として使われており、本館内に入ってから1時間半程度並ばなければいけない。ただ本館内であるので本日のような悪天候のような場合や逆に猛暑日でも倒れる人が続出とはならない配慮なのかもしれない。

さてそのようまでして並んだわけだが、鑑賞には配慮があった。

「翠玉白菜」は360度みわたせるケースの中に鎮座しており、そのケースに近づけるのも人数制限をしており押し合いへし合いという状況ではない。
またずっとかぶりつきで見ることはできそうにないが、それでもある程度時間をとって最前列で鑑賞することができる。
くわえてかぶりつきでないのなら(後方からでいいのなら)いくらでも時間をとってみてもかまわないというスタンスであり、こころゆくまで鑑賞することができる。

こうした鑑賞方式は平日の特別待遇かもしれないが、それでもそのスタンスはうれしいものだ。

尚、本日でも17時以降だと1時間待ち程度、18時だと30分待ち程度におさまっていた。
「翠玉白菜」展示期間中は20時まで開館していて、「翠玉白菜」は20時までに列に並べば鑑賞することができるとのことなので夜間にいくのがいいのではないだろうか。