● まさかまさかの事態です!でも、視点を変えてみると。
こんにちは、初心者向けのお金のコンサルタント、ファイナンシャルプランナーの山岡正明です。
何と!東京オリンピック・パラリンピックまで延期になりましたね。
まさかまさかの事態にビックリです。
新年が明けたとき、誰がこんな事態を予想したでしょう?
本当に何が起こるか分からないのが、この世の中であることを改めて実感しております。
経済も新型コロナウイルスの影響で不況に突入することは避けられません。
一刻も早いウイルスの封じ込めと、感染の終息が待たれます。
そして、日本国政府の緊急経済対策が大胆に実施され、落ち込んだ景気が早期に回復することを願うばかりです。
株価は最近1カ月、連日乱高下しています。
今週の日経平均株価は堅調に上がっていますが、まだまだ気は抜けないでしょう。
昨日のNYダウ指数も大幅に上がっています。
そろそろ反転して欲しいところですが、今後の株価の推移はどうなることでしょう。
視点を変えてみる
チャートを見てみましょう。株価のグラフのことです。
NYダウ平均株価は、アメリカで最も代表的な株価指数です。
NYダウ平均株価(直近の3か月)
2月中盤から急激に下落しています。
NYダウ平均株価(直近の1年)
1年前と比べると~
ちょうど1年前にNYダウを買った人はマイナスですね。
NYダウ平均株価(2年前から現在まで)
2年前と比べると~
ちょうど2年前にNYダウを買った人もマイナスですね。
NYダウ平均株価(5年前から現在まで)
5年前と比べると~
ちょうど5年前にNYダウを買った人はまだプラスですね。
でも、かなり買った時の価格に近づいてきたので肝を冷やしているかも。
NYダウ平均株価(10年前から現在まで)
10年前と比べると~
ちょうど10年前からNYダウを買った人はまだまだ十分にプラスですね。
余裕があります。でも、少し残念かもしれませんね。
長期投資は最低10年以上で考えて!
と、私は今まで書いてきました。
では、日本の株価でみて見ましょう。
日経平均株価は、日本で最も代表的な株価指数です。
日経平均株価(直近の3か月)
2月中盤から急激に下落しています。
日経平均株価(直近の1年)
1年前と比べると~
ちょうど1年前に日経平均株価を買った人はマイナスですね。
日経平均株価(2年前から現在まで)
2年前と比べると~
ちょうど2年前に日経平均株価を買った人もマイナスですね。
日経平均株価(5年前から現在まで)
5年前と比べると~
ちょうど5年前に日経平均株価を買った人はちょっぴりマイナスです。
2020年3月25日の終値は 19,546円
2015年3月25日の終値は 19,746円
今週は3日連続で日経平均株価が上昇したので、ようやく一息付けた状態ですね。
日経平均株価(10年前から現在まで)
10年前と比べると~
ちょうど10年前に日経平均株価を買った人はまだまだ十分にプラスですね。
長期投資は最低10年以上です。
やはり長期でみると安心できますね。
ホームカントリーバイアス
アメリカと日本の代表的な株価指数をご覧いただきました。
なら、日本の株価指数(日経平均株価)を買っておけば良いか!
と思いませんでしたか?
日本に住んでいるので、その時々の経済や景気の状況も肌身で分かりますよね。
「景気が良くなってきたな~」 「不景気になってきたな~」とかね。
ホームカントリーバイアスって言葉、ご存知ですか?
日経新聞はこのように解説しています。
あなたの運用資産は円建てばかりではないだろうか。
仕組みやリスクを理解できるものに投資するのが運用の基本だから、日本人が円中心になるのは自然だし、資産が自国中心になるホームカントリーバイアスはどの国にも共通のことだ。
ただ資産が分散されない分、リスクを抱えている。
1980年から現在までを比較
日経平均株価(1980年~2020年)
1989年に日経平均株価を買うと、いまだに浮かばれません。
30年程度経過しても、まだ泣いている状態です。
NYダウ平均株価(1980年~2020年)
40年前の1980年でも、
30年前の1990年でも、
20年前の2000年でも、
10年前の2010年でも、笑っていられます。
超長期のチャートでも、なだらかな右肩上がりが望ましいです。
投資対象の選別
長期投資家であっても、浮かばれないことがあります。
投資する対象を間違えると、
日経平均株価だけに投資すると、
悲惨なことになる場合があります。
1980年に日経平均株価を買う→〇
1989年に日経平均株価を買う→×
2008年に日経平均株価を買う→◎
運任せですね。
日本の私たちにとって、この結果は大変残念ですが、現実です。
株価だけを見ると、日本は30年間停滞したままと言えます。
(1990年~2020年)
なので、分散して投資をすることが望ましいとなるわけです。
一番簡単なのは、「世界をまるごと買う!」です。
今は、全世界の株式を一つの投資信託で買うことができます。
そして、今回は分かり易くするため、日本とアメリカを比較しました。
アメリカも、一つの国です。
日本のように今後30年間、停滞する可能性はゼロではありません。
しかし、私は今後もアメリカ経済は強いのではないかと考えています。
・世界最大の経済力(GDP1位)
・世界最強の軍事力
・世界の株式市場のシェアの54% (※1)
・世界時価総額上位20社中15社が米国企業(※2)
・企業の海外売上高比率 米国以外で40%以上(※3)
(※1) 2019年10月の時価総額
(※2) 2019年10月末時点
(※3) 2017年6月時点のデータにより
最も広く世界に分散して投資をするなら、
1、世界(世界をまるごと)
世界は日々発展し続けていることは、こちらに書きました。
https://ameblo.jp/fp-yamaokamasaaki/entry-12579276865.html
次には
2、先進国
なぜ、先進国が新興国よりオススメなのかは、こちらに書きました。
攻める場合は
3、アメリカ
この順番ですね。
一番大切なこと
いろいろ書きましたが、一番大切なのは、
運用するお金と
運用に回さないお金を
キッチリと分けることです。
確実に景気は落ち込みます。
それがどの程度続くかは不明です。
最悪の事態を想定して備えた方が良いでしょう。
投資に回すお金は、あくまでも10年以上使うことのない余裕資金で始めてくださいね。