第4章 決算
1.決算手続きと試算表
◆決算とは?
企業は各会計期間ごとに経理の数字をまとめることになります。
この経理の数字は、その会計期間の最後に帳簿を締め切り、その期間の損益、資産、負債、資本の残高を計算することになります。
この一連の手続きを決算といいます。
簿記の目的が、1年間の企業の経営成績を正しく計算し、期末の財政状態を明らかにする目的を達成するために最後に行うのが決算です。
◆決算の流れ
・決算整理前残高試算表の作成
・棚卸
・精算表
・決算整理仕訳
・決算整理後残高試算表の作成
・収益費用の各勘定を締め切り、損益勘定に振り替える。
・損益勘定を締め切り、資本金に振り替える。
・資産、負債、資本の各残高を締め切り次期に繰り越す。
・繰越試算表を作成する。
・仕訳帳、その他の帳簿を締め切る。
・貸借対照表や損益計算書の決算書を作成する。
2.決算整理
決算整理事項には今まで学んできたように概ね次のようなものがあります。
・現金過不足の整理
・商品の決算整理と売上原価の算定
・有価証券の評価替え
・減価償却費の計上
・貸倒引当金の計上
・経過勘定の計上と整理
・消耗品等の整理
・引出金の資本金への振替
3.精算表
◆精算表とは?
精算表とは、決算整理前残高試算表に決算整理仕訳を加えて、損益計算書、貸借対照表を作成するという決算の一連の流れを一覧表にしたものです。
精算表を作成するには、まず、決算整理前残高試算表を作成します。
この残高試算表の資産、負債、資本の各勘定科目が貸借対照表になり、収益と費用に属する勘定科目が損益計算書を構成することになります。
◆8桁精算表
日商簿記3級では、8桁精算表が出題されます。
8桁精算表では、決算整理前残高試算表、修正記入(決算整理記入)、損益計算書、貸借対照表の各欄が儲けられていて資産項目については貸借対照表の借方に、負債及び資本項目については貸借対照表の貸方に、収益項目については、損益計算書の貸方に、そして損益計算書の借方に転記していきます。
4.帳簿の締め切り
◆総勘定元帳の締め切り
会計期間の最後には収益と費用に関する元帳はゼロにして翌期に繰越し、資産と負債、資本の元帳はその残高を翌期に引き継いでいくという作業が必要となります。
その手順は、
・収益、費用の各勘定を締め切り、損益勘定に振り替え、残高をゼロにする。
・損益勘定の差額を資本金へ振り替える。
・資産、負債、資本の各勘定の残高を翌期に繰り越す。
・繰越残高試算表を作成する。