第3章 帳簿と伝票
1.帳簿と簿記一巡の手続き
全ての取引は仕訳帳に記録され、そこから総勘定元帳の各勘定口座に転記されます。
つまり、仕訳帳と総勘定元帳には取引があれば必ず作成される主要な帳簿になります。
その意味でこれらの二つは主要簿といわれます。
一方でこれまで学んできたように各取引や勘定口座を補助するために各種の出納帳や記入帳があります。
これらのうち、仕訳帳の補助的役割を果たすものを補助記入帳、特定口座の補助的役割を果たす帳簿を補助元帳といい、これらの総称が補助簿となります。
・補助記入帳の主なものは、
現金出納帳、小口現金出納帳、当座預金出納帳、仕入帳、売上帳、受取手形記入帳、支払手形記入帳 など
・補助元帳の主なものは、
得意先元帳、仕入先元帳、商品有高帳、固定資産台帳 など
2.伝票
◆伝票制度の種類
上記のように簿記における取引は全て仕訳帳に記載するのが原則です。
しかし、近年では仕訳帳の代わりに伝票を用いることが多きなってきています。
伝票会計では、一般的に仕訳伝票だけを用いる「一伝票制」、入金伝票、出金伝票及び振替伝票を用いる「三伝票制」、加えて仕入伝票と売上伝票を用いる「五伝票制」があり、実務でも検定試験でも三伝票制を用いるのが一般的です。
◆三伝票制
・入金伝票…現金を受け取ったときに起票する。
・出金伝票…現金を支払ったときに起票する。
・振替伝票…現金取引以外の取引に起票する。
・一部現金取引の場合には、1つの取引を現金取引と掛取引の二つに分解して起票する方法とまず取引の全てを掛で行い、そのあとですぐに現金の入出金があったと仮定して起票を行う方法の二つがあります。