「資格取れても、契約獲れなきゃ意味ねぇんだよ!喰えないCFPめ!!」

3年3カ月ほど前まで所属していた保険代理店の定例会で、社長が私を名指しして言い続けたセリフです。

事実だけに反論のしようも無く、ひたすら堪えるしかなく、情けなさで一杯でした…もっと辛かったのは、他の保険募集人まで同じセリフを繰り返したことですね。


さて、そんな保険代理店とも、そんな社長とも縁が切れて、3年3カ月。


昨日は、「損害保険コンサルティングコース(損害保険大学課程)」のセミナーを受講してきました。もう、「そんなの受けて意味あるの?」と問う人もおりませんもの。

驚いたのは、若い女性が大勢、受講していたことです。

コンプライアンス意識が高く、肌理の細かいサービスは…果たして、これまでの損害保険代理店のイメージを一新し、損害保険代理店の世界に新しい風を吹き込むことになるでしょうか?

うとうとと夢心地の愛くるしい寝顔の彼女たちを見て、そんな思いを馳せました。

1997年に59万2千店あった損害保険代理店も、2012年には19万4千店になりました。
ちなみに、コンビニエンスストアは1997年に3万3千店だったのが、2012年には4万6千店へ。

その一方で、損害保険募集人の方は、1997年には117万人だったのが、2010年には217万人に。2012年は209万人です。

損害保険代理店の規模の拡大が進んだり、兼業代理店(金融機関など)が増えた、と言えるのかも知れません。
そうした「規模の拡大」や「兼業代理店」が、平成生まれの彼女たちの瞳には魅力に映ったのでしょうか?

うとうとと夢心地の愛くるしい寝顔の平成生まれの彼女たち…夢心地から覚めた、その瞳に映ったものは、…ナンだったのでしょうか?

どのように時代が変わろうとも、どのように高度な資格を取ろうとも
「契約を獲ることができなければ食べていくことができない」
という現実には、何の変化も起きないのだから。