一昨日の日記の続きから(一昨日の記事はコチラをクリック)。

手元にX損害保険会社のディスクロージャ誌があり、その中に「正味損害率」と言うのが載っています。
損害率とは「(支払い保険金+調査費用)÷収入保険料」のこと…ロス・レシオとも言います。
で、上述のX損保の種目別損害率は、
火災保険44.2% 
海上保険60.2% 
傷害保険59.5% 
自動車保険70.6% 
自動車損害賠償責任保険101.3%

損害率がもっとも高いのが自動車保険であることが分かります。これはX社に限らず、老舗な損保会社の共通した傾向のようです。ちなみに、上述の種目の中で、収入保険料が一番大きいのが自動車保険。

つまり稼ぎ頭な自動車保険が「支払いも大きい」わけで…いわゆる「ざる」の状態ですね。
この「ざる」状態を解消する方法として、各損保会社もとい損保業界が選んだのが「高齢ドライバーの保険料値上げ」&「事故惹起者に対する保険料値上げ」。

この2点が自動車保険の「赤字」を解消する、つまり損害率を下げる特効薬になるのでしょうか?
次回は、タクシー会社で交通事故係(要するに示談屋)を勤めた私なりの見解をまとめてみたいと思います。