会社の経営って難しい…そんな当たり前のことが、言葉でなく体感できる1か月半でした。

「独立系FP」なるものを意識してから、2社ほど取締役をしていたことがありました。
その前の京〇タクシーの時は、主任ながら「重要な会議」に参加していたことがありました。
だから、これまでの経験から、少しくらいは分かっていたつもりでした。「会社を経営する」と言うことが。でも、そんな経験は「会社を経営した経験のうち」に入らないと言うことに…まざまざと気づかされました。

まず「人」。「企業は人なり」と言うけれど。応募→面接→採用そして「スタッフ」と言うプロセスを辿りますよね。
「採用も、まずは面識のある方から」。で、面接と言うよりも懇談に近いわけですが、弊社には「(その面識のある方から)とてもムリ。まるで夢物語」な待遇を要求されたり。
「(別の)知り合いからの紹介だから」是も非も無く採用し導入研修を行ったら、当のご本人から「辞めます。(導入研修も)実は様子見でした」。唖然。
晴れてスタッフとなって頂いた方からも、外務員登録を巡ってトラブル続出。ここ10日間ほど「クレームのヒアリングマラソン」&「火消し」に奔走する日々。

そして「お金」。営業開始を5月1日とし、翌2日には約定が立ち、来週も成約の見込みがあるのですが。FPらしく「事業計画キャッシュフロー(CF)表」を作成してみると。「黒字化の見込みは、100%無し」と言うことが明確に。もちろん、こんなことは起業する前に分かりそうなものですが(一応、FPですし)、社長の私が営業するなり自分でフォローすれば良いんだけど…。
上述のように面接やクレームの後始末に駆けずり回っているので、気力と経費&時間だけは大量に消費するものの、とても顧客開拓どころでは無い。
それに期待していた「エース」も、どうやら同業他社に入社することになりそう。

この1か月半の間、「これも社長の仕事」&「これも貴重な人生経験のうち(=社長の経験なんて、滅多に無いんだし)」と割り切ってきたけど。
最早、肝心の「個人事業の仕事(=講師&執筆)」も危うく、私自身の家計もヤバいことになってしまった。このままでは、会社も私も破綻して仕舞う。

取り敢えず、窮余の一策として新宿の事務所の撤退を検討することにしました。
ただ、「本店移転登記」ともなると、登録免許税&司法書士報酬が必要だけど、その支払いすら出来ない。なので、登記だけ今の新宿の事務所に残し、事務機能だけ渋谷の事務所(つまり私の自宅)に移転。これで暫くはナンとかなるけれど、引っ越しただけでは単なる一時凌ぎ。
となると、新たに人を雇入れるとかしなきゃなんだけど、事務所とは言え非常に手狭な我が家ですから面接なんて、とてもムリ。「応接ブース」も無ければ「キチンとした事務所」も無い会社に入社してくれるお人好しなんて、一体どこにいらっしゃるのか?
と言うことで「新規開拓」のために営業に出たいが「営業経費」は手元に無し。だいたい、そもそも私が営業は苦手だから電鉄系の会社にいたのに…ムリをして、頑張って営業したところで花が咲いて実を結ぶのは、いつのことやら。いや、それ以前に(上述の)クレームが解決していないから、来週、また鎮火に走らなきゃ。

25名も集まって、盛大なキックオフパーティを催したのが先月の27日。
美人の女性士業の先生方が大勢来て下さり、参加してくれた方から「大泉さん、これが合コンなら、かなりレベルの高い合コンですよ」とまで言って下さったりもしました。あれから、未だ1か月経っていない。にも関わらず「あれはナンだったんだろう」と(キックオフパーティが)遠い昔のことように思えてしまう今日このごろ。

以上、近況報告でした。