昨日、打ち合わせをしている最中に飛び込んできたメール。

「JALの株価がストップ安(7円)をつけております。今、1万株ほど買えば、再建後は大株主になれますよね…」

と言う内容でした。

吉野家や京樽の「再上場」のケースを想定しているのでしょう。

う~ん…JALは再建に当たって「100%減資」を行おうとしている会社です。

JAL再生計画←クリックするとヤフー記事に飛びます。

平成18年5月施行の会社法により、「100%減資」が可能になりました。

条文に謳われているので、もちろん遣って遣れなくは無いわけですが、

まさか、これほど大きな規模の会社で「100%減資」を行うとは…。

今、株式を買って売らずに持っていても、「100%減資」の対象になり、文字通り「紙くず」同然の株券になってしまいます。

(もっとも、昨年の1月から「株式の電子化」によって株券そのものは発行されていません)。

ですから、「JALの大株主」も「一睡の夢」で終わってしまうと思うのですが。

ちなみに、ここんところのJALの株式の取引で「買い」が入っているのは、

中には上述のような方もいらっしゃると思いますが、今、「JALの株式」に買いを入れているのは、その多くは「投機狙い」だと思われます。

株価が数円になったところで買いを入れ、一時的に「株価2桁」を付けたところで

売りを入れれば、ケースによっては数倍の儲けになるでしょう…が、それはキチンと取引が成立した場合のお話。

今のJALの取引は、売りの方が圧倒的に多いので、買いを入れても「取引不成立」となる可能性は、確かに稀だと…私も思いますよ。

が、…投機的取引をされる方の多くは、察するに「インターネットトレード」で取引をされると思います。

となると、「インターネットトレード」に伴うリスクを考えておく必要があるのでは無いかと思うのです。

インターネットトレードに伴うリスクと言うのは、たとえば、通信回線の不具合とか、先方のサーバーの問題とか…他にもあると思いますが。


もちろん、JAL以外の株式の取引でも起こりうるリスクでしょうが、

JALの株式の取引量が史上最高(?)に達している状況ですし、

「投機狙い」の場合ですと、文字通り「コンマ0.01秒」の勝負なのですから、

上述のインターネットトレードのトラブルの可能性は無視できないんじゃないかと思います。

以上を踏まえた上で…JAL、日本航空株式会社の「有終の美」を飾って上げてくださいませ。


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