先日、発表された税制改正大綱で、最も好感が持てたのは、

「タックスヘイブンなどを利用した租税回避への対応」と言う部分。

本文6ページ目にあります。

タックスヘイブンというのは、富裕層が資産の一部もしくは全部を

「タックスヘイブン地域に移転し、運用を行う」と言うもの。

タックスヘイブン地域とは、

香港、シンガポール、英国領マン諸島、同ケイマン諸島などが該当します。

ヒジョーに大雑把に言うと、海外から移転された資産を運用する場合、

利益に税金を掛けない地域のこと。

なので、運用を担当するファンドマネージャーが存分に利益を出すことができ、

大きなリターンが期待できます。

かつて、ホリエモンが香港に「投資事業組合」を設立して、注目されていました。

ただ、「一口あたりのロットが巨額」なので、

いわゆる「庶民の小口投資」や「お小遣い感覚」の小ロットは相手にされていません。

必然的に、対象は富裕層に限られてしまう。

つまり、「お金持ちほど、利益から税金を納めること無く、巨大リターンを期待できる」

と言う図式なのです。

↑って、すごく不公平に思っていました。

でも、税制改正大綱に謳われた、と言うことは、「税制面の不公平」も解消するかも。


ちなみに、私はお客様にタックスヘイブン商品を提案することは、まずありません。

もちろん、取り扱いラインアップの中に、タックスヘイブン商品があるので、

ご希望があれば、提供も可能なのですが。

「資産を日本の法律の外に出す」ことに不安を感じずにいられないのです。

ナニかあっても、文字どおり「取り付くシマが無い」状態に置かれますから。


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