株は配当 投信は分配
分配金も配当金も投資している人に
決算後に貰えるお金
という点ではどちらも同じようなもの
またNISAで購入している場合は
どちらも非課税で受け取れる
という点でも同じ
個別株投資をしていて受け取るのが配当金
投資信託を保有していて受け取れるのが分配金
と呼び名が多少違う
受け取る側からすれば良く似たものですが
その違いについて
ちゃんと理解できているという人は
まだまだ少ない
何が違う？出し方が違う
株保有で受け取れる配当金は
企業が決算をして利益が出ていたら
その分を株主に持ち分に応じて拠出するもの
投資信託の分配金は
その構成からあらかじめ
10,000口あたり20円の分配金
と提示しています
長く運用している場合、そのファンドの成績により
この金額は変わりますが
入ってくるお金は決まっていない
＝利益がいくら出るか分からない
でも、払うお金を決めているということですから
利益が足りなければ
投資元本を取り崩して支払うしかないわけです
だから投資信託は徐々に減っていく
と言われるのです
投資信託の損益
分配型の投資信託の損益を考える場合
現在価値 + 受け取り分配金 ≦, ≧投資元本
（今解約したらこれくらい返ってくるお金）
で判断します
仮に100万円（手数料は考えず）初期投資したとして
現在価値が75万+これまで受け取ってきた分配金の合計が20万
だとすると合計しても95万円≦100万円
となりトータルで5万円の損失ということになります
もちろん合計が逆に100万円以上になれば
その超過分が利益となります
分配金は利益ではない
最近の投資信託の中には
利益が出た時だけ分配金を支払います
という商品も出てきていますので
そういう場合の分配金は利益と見れますが
歴史のある、投資信託の毎月分配型は
前述のような考え方ですので
支払っている全額が利益ということではない
むしろ全額元本の取り崩しだと
思っておく方が良いです
定期預金の利息と同じではない
ということだけは押さえておいて欲しいです
