我が家は相続する資産はない 

 

高齢になって子どもに迷惑をかけたくない
という親御さん達のお話はよく聞きます

 

では、相続が発生したら・・?
 

と聞くと大半の回答が

 

「うちには心配するような金額はない」

「子どもたちが好きなようにすればいい」

「兄弟姉妹仲がいいから心配ない」

 

というものです

本当にそう言い切れるでしょうか?

 

心配するような資産はない

と言いますが

 

なかなか使い切って亡くなる方はいらっしゃいません

 

誰しも自分の後始末を自分でできないもどかしさがあります

 

また例え少額であっても

裁判沙汰になるケースは少なくありません

 

事実調停に持ち込まれる少額と言われる資産のうち

20万ほどでも争いになっていますし件数も多いです

 

金額と手間と時間と何よりストレスを考えると

割りに合わない気がするのですが

 

相続の問題は金額ではないことを

親世代には分かってもらいたいです

 

 

仲がいいからこそ 

 

うちは子ども達の兄弟仲がいいから心配ない

という人も多いですが

 

仲が良いからこそ

相続の時に嫌な思いをしないように

ある程度の方向性を考えておくとか

予め話しておくなど争続にならないように

 

親の思いを伝えておくことも大切

 

多少の相続分の違いに異論はあったとしても

 

親が決めていたことだから

 

とすんなり受け入れられるケースは結構多いです

 

 

あとは子どもが好きにすればいい 

 

これもよく聞きます

が、それもいかがなものかと思います

 

相続は資産ばかりとは限りませんし

遠方の土地で子ども世代は場所もよく分らない

 

と困っている人は多いです

 

好きにすればいいと言っても

簡単に好きなようにはならない現状があります

 

他にもお墓の問題など

子どもの数が少なくなっている昨今

 

子ども一人にかかる負担も多種多様に増えています

 

生きている間子どもに迷惑をかけたくないが

死んだら知らない

 

というのは少々無責任な話とも言えるでしょう

 

 

元気な時だからできる 

 

保険でも同じですが

 

元気な時でないといろいろな事ができません

 

相続の話は縁起でもない、話し辛い

と敬遠しがちですが

 

病床で相続の話をする方が余程縁起でもない

と思うのですが・・・

 

私たちは致死率100%です

 

誰しもが行く道だと割り切って

 

元気で意思がはっきりしている時にこそ

希望や思いを伝え合っておいて欲しい

 

順番が来た時には送り出す事だけに専念できるように

純粋に別れを惜しむだけにしたいです

 

 

本当に迷惑をかけたくない

 

と思っているのなら

 

 

できれば親の方から話をして欲しいですね