欧米と日本ではボーナスの定義が違う? 

 

今からさかのぼること30年

 

中古住宅の購入を決断した私たち夫婦

当時25歳でした

 

その頃は

住宅金融公庫と呼ばれていた政府系金融機関

 

今はフラット35に変わっています

 

その頃のお話

 

住宅ローン申し込み手続きのため

相談に訪れた地元の銀行の融資担当者Sさん

 

私が「ボーナス払いはしません」

と申し出したところ

 

S「え、しないんですか?

  みなさんボーナス払いで取り組むんですよ

  どうしてですか?しておいた方が良いです」

 

私「主人の会社は中小企業だし
  ボーナスなんてあてにしていて将来出なくなったら困るから」

 

次の一言が今でもはっきり残っています

 

S「ふっ…。

  あのですね。会社に勤めていてボーナスがないなんてことは

  ないんですよ」

 

 

私「それは分からないんじゃないですか?

 

  アメリカとか年俸制でボーナスないってところも多いし」

 

S「いいですか?日本と欧米とではボーナスの定義が違うんです

  日本ではボーナスは生活費として認められているんです

  だからボーナスを出さないというのは生活に直結するんですよ

  ね、分かります?

  そもそもアメリカと日本では考え方が違うんですよ

 

私「でも、やっぱり住宅ローンは長い借金だから

  もし、ボーナスが出なかったり、会社が変わったりした時に

  困ることになるかもしれないので、しません」

 

S「そうですかぁ?

  僕は絶対ボーナス払い入れておくべきだと思いますけどね

  だいたいそんなことまで心配したら

  住宅ローンなんて組めませんよ」

 

 

今でも同じことを言う? 

 

ここまで馬鹿にされて

それでもそこで住宅ローンを組んだのは

 

ひとえに❛若かったから❜

そんなに頭にもこなかったし、仕方ないな
と思えたから

 

今だったら?

 

3倍以上お返しできると思いますね(笑)

けちょんけちょんに。

 

今 思い出しても、あのやろー

私の前に出てきて言ってみろ!

とメラメラしますが

 

ここで言いたいのはそれではなくて

 

 

現代の日本で生きていくのは大変 

 

ひと昔(いや3昔?)前までは

銀行の融資担当課長でさえ

 

こんなあほな事を平気で言い放っていたということ

 

それが普通だったということ

 

今だったら仮に同じように思ったとしても

顧客に対してそんなことは言えない風土が根付きました

 

それよりも

社会経済全体が今より格段に潤っていたんですね

 

当時はそんな実感はもちろんありませんでしたが

思い返せば今ほど社会保険料も税金も負担が少なかった

 

物の値段よりも社会保険料の金額の方がずっと上がっている

でも給料は増えていない

 

そんな中で現役として毎日頑張っている皆さん

すごいことをしているのです

 

どうか、たまには自分によしよしと労いを。

 

今年も1年よく乗り越えた!頑張った!

どうぞ健やかで笑って、穏やかな年末年始をお迎えください

おつかれさまでした