こんにちは。
息の長い起業家になるためのアドバイザー佐川京子です。
先日、私が所属しているNPO法人の総会セミナーがありました。
講師は、エッセイストの岸本葉子さん。
がんの闘病体験を書いた本やたくさんのエッセイを書いていらっしゃる方です。
岸本さんは、NPO法人が作成した、エンディングノートをだいぶ前から書いていらっしゃるということでした。
そして、そのノートを書くときの気持ちや内容などを、ユーモアをまじえて話してくださいました。
お話の中で、印象的だったのは、
「必要を感じないときは、ノートのつけどき」
という言葉でした。
エンディングノートは、入院や災害、介護、死亡という、もしものときに役に立つものです。
でも、日々の生活の中では、入院したら…とか、亡くなったら…ということを考えることは、ほとんどないと思います。
でも、そんな、なにげなく過ぎていく日常の中でこそが、ノートを書くチャンスだというのです。
実際に、入院してしまったら、ノートを書くどころではなく、自分で話すことや文字を書くことができなければ、家族が必要な物のありかを探したり、困ることも出てきます。
また、災害や事故などで、突然亡くなるという、予想外のことが起こるのも事実です。
岸本さんは、エンディングノートを書く、というふんぎりがつくまで10年かかったそうです。
それは、ご自身が、がんを発症したということもあってか、「自分の死後のことについて書いて、本当のことになったら嫌だなという思いがあった」と話されていました。
そして、実際に、ノートを書き始めたら、「エンディングノートは、必要ないんだけど、というときに、気軽にかける」とも話されていました。
本当に、気軽に書けると心持ちが、一番だと思います。
まずは、気軽に書けるところから、始めてみる。
それが、自分と家族が困らないために、安心できるために大切なことだと感じています。
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