地震保険に入っておくと・・・。 | FPパパの子育て&お金のはなし

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2児のパパでもあるファイナンシャルプランナー(FP)廣江淳哉が書く子どものおこづかい日誌(育児日誌)、子育ての気付き、節約術、おすすめの本などについてのブログです。

■地震保険に入っておくと・・・。


阪神大震災から17年を迎えました。17年経っても昨日のことのように覚えています。


17年前の私はまだ大学生で、神戸市北区に隣接する三田市にある実家に住んでいました。地震があった時間は友達の家で朝まで飲んでいたので起きていて、今までに経験をしたことがない揺れに、酔いも醒め、我に返りました。揺れが落ち着くとすぐ、家に帰り、家族みんなの無事を確認するも、家の中はぐちゃぐちゃ。机の上の物や本棚の本は床に落ち、食器の多くが落ちて割れ・・・。我が家は神戸の北でしたので、家の建物自体への被害はそれほど大きくはありませんでしたが、神戸市の中心地にお住まいの方々で家が倒壊したという方がたくさんいらっしゃいました。


地震はいつ来るかわからないので、日頃から家具や家電を固定したり、ベッド近辺には背の高い棚は置かないなど気をつけたいものです。


さて、そんな思いを再認識した本日は地震に対する備えとしての地震保険についてお話したいと思います。昨年は東日本大震災もあり、関心を集めており、お客様からは「地震保険に入っておいた方がいいの?」とよく聞かれます。


地震保険の詳細は財務省の以下のリンクに記載がありますのでそちらにお任せするとして、本日はポイントとして2つのみご紹介。


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①建物の補償額は火災保険の1/2で、最大5,000万円

②保険金の支払いは、被害の程度を「全損」「半損」「一部損」の3つに分類して支払われる


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①の通り、建物の補償額は火災保険で入る建物の補償の1/2までの額しか入れません。ですので、3,000万円かけて建物を建て3,000万円の火災保険に入っても、地震保険は1,500万円までしか入れません。


②の保険金の支払いを3つに分類しているのは、支払いを迅速にするためです。地震による被害は広範囲に及ぶため、支払い基準を細かく分けず大きな分け方にしておくことで、認定が早くできます。財務省のページにもありますが、「全損」なら契約金額の100%、「半損」なら契約金額の50%、「一部損」なら契約金額の5%となります。


ここで、上記の3000万円の建物に1,500万円の地震保険に入った場合を考えると、「全損」なら1,500万円、「半損」なら750万円、「一部損」なら75万円の保険金が払われるということです。


こう考えると、地震で被害を受けた家を建て替えるのは地震保険では難しいとのことになります。だから地震保険は不要と言ってるわけではないのでご注意ください。


上述した通り、地震保険というのは迅速に支払われるため、家を失った場合の生活再建や住宅ローン返済中の方の当面の返済費用に使えます


生活再建、これが地震保険のメリットだと思います。ですので、住宅購入に貯蓄を使い、それほどの貯えがない人住宅ローンを返済中で貯蓄に余裕がない人などは、入っておいた方が安心だと考えます。もちろん、それなりの費用はかかりますが・・・。


財務省HPの地震保険制度の概要のページは以下のリンクからご覧ください。

http://www.mof.go.jp/financial_system/earthquake_insurance/jisin.htm