金利で選ぶのもいいけど
お客様の住宅ローンを選ぶ時に何を最初に考えればいいのか?金利の高低でしょうか、それとも固定金利か変動金利かでしょうか。
住宅ローンローン案内を長いことやっている私の答えは『NO』です。最初に考えるのは審査です。
審査の通らない住宅ローン選びには意味がないのです。なぜならマイホームが購入できないからです。当たり前ですよね。だからお客様に審査に関する話を聞いておく必要があります。
審査的に問題がないということであればその次に考えるのが金利であったり団体信用保険であったりします。今回は熊本での住宅ローン選び、ではなく団体信用保険に関してのお話をします。
入院したら団信で10万円
熊本の住宅ローンのシェアは熊本銀行と肥後銀行でかなりの割合いがあるのですないでしょうか。熊本の住宅ローン選びの特長は3つあります。
1、金利が高い
2、団信が充実している
3、審査が通りやすい
この3つの中で特に言えるのは団体信用保険が充実している点です。確かに金利は高いですがこの点をふまえて保険設計まで考えると視点が変わってきます。
例えば熊本銀行、肥後銀行のどちらも団体信用保険は基本的にはカーディフになっています。カーディフとはフランスを中心に世界展開している団信の大手です。
2行の団体信用保険で共通していることがいくつかあります。例えばがん団信です。主債務者ががんになったら債務が保障されるというものです。
もちろん違っているところもあります。
熊本銀行では夫婦のどちらかが入院したら一時金10万円がもらえます。また住宅ローンの支払日に入院していたらその月の住宅ローン支払額の保障もあります。
なので団信を考えて熊本銀行を選べばがんも入院にも備えられるというわけでそれによって当然生命保険の設計は大きく変わるのは理解できると思います。
金利差以上の保険見直し効果があればわざわざネット銀行を選ばなくてもいいということになります。
インフルエンザでも団信がでる
それでも金利を取りたいという方もいることでしょう。その場合ネット銀行やメガバンクなどを選ぶことになりますがそれでも団体信用保険は無視できません。様々な団体信用保険があるからです。
例えばインフルエンザにかかったとします。通常の医療保険なら入院しないと保険金は出ないですよね。でも団信なら適用になる可能性があります。
全疾病保障は楽天銀行や住信SBIでもありますがARUHIは三井住友火災保険の団体信用保険になっています。
まあ、インフルエンザから住宅ローンを選ぶのはどうかと思いますがマイホームを購入して住宅ローンを使うと団体信用保険がついてきますのでこれを利用しない手はないということです。
ここに公務員であれば附加給付なども併せて考えることで自分で加入する生命保険はかなり減らせるはずです。その減ったお金で運用するもよし、住宅ローン支払いに当てるのもいいのです。
もちろんお小遣いにして楽しく過ごすのもよし、です。やってはいけないのは知らないということで損することです。セールスなどの言われるがままに住宅ローンを選ばないことです。
今回は住宅ローンと保険の関係のお話でした。もったいないことはやめましょう。
人との出会いだけが人生を変える
永野FPオフィス
担当FP 永野 修