鳩山首相 株売却益7200万申告漏れ
FPえんちゃん@経済・金融感覚養成士です。
鳩山首相ご自身が、「私の間違いだ。完全にうかつだった。ポカをしたのでおわび申し上げて修正した」とおっしゃっているようです。
(出処 ヤフーニュース 産経新聞)
鳩山事務所は、、「21年1月5日の株券の電子化に伴い、特定口座に移すためみなし取得費を使い、株を市場で売り、含み益を確定する必要があった」と説明。
鳩山首相は、「20代から持っていた株があった。タンス株のつもりだった。株の電子化で無効になると指摘され、株券を売り買いしたが勘違いがあった」と謝罪。
この2つの発言の中の「特定口座」「タンス株」「みなし取得費」というのがキーワードだとおもうのです。
タンス株ということは、いくらで取得したか分からなかったと思われます。
そこで、
みなし取得費・・・平成13年9月30日以前から保有していた上場株式等を、平成15年1月1日から平成22年12月31日までの間に譲渡する場合、取得費の額を、平成13年10月1日における終値の80%相当額とすること
この制度を利用したかったのだと思います。ところが特定口座に移すとみなし取得費が使えないのです。
というわけで、タンス株を売却したものと思われます。
この場合は確定申告が必要です。なのに、申告漏れをしてしまったということです。
つまり株の電子化で無効になると指摘されたのは、あくまでみなし取得費の部分のみ。
鳩山事務所が鳩山首相に説明不足だったのかなとも思えますが、こればかりは何ともいえません。
多分特定口座に移した株は確定申告不要にしているのではないでしょうか。
ただ個人的に証券会社が「確定申告が必要ですよ」と一言助言してあげても良かったと思いますが。
少なくとも株式電子化に伴う一時的な申告漏れです。
金融に不慣れな人は間違う可能性があるかと思います。
今後は気をつけて税金申告をしていただければと思います。
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