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スモーカーが借金返済??

今年の4月1日より、メビウスという3割強のシェアを誇るタバコが
10円値上がりになります。今までの430円から440円への値上げです。




「また増税かよ~」と愛煙者の悲鳴が聞こえてきそうですが
実は今回の値上げは、たばこ税の増税によるものでもなく
消費税の増税によるものでもない初めての値上げだそうです。





年間587億本ほど売れているそうなのですが
しかしながら、これが全てJTの収入になるわけでなく
このうち64.4%は税金なのです。





この税金を一箱(430円)あたりの内訳で考えると

国たばこ税: 106.04円(24.7%)
地方たばこ税: 122.44円(28.5%)
たばこ特別税: 16.40円(3.8%)
消費税: 31.85円(7.4%)

税金合計: 276.73円





国たばこ税は、国の用途に使われいます。
地方たばこ税は、都道府県や市町村に使われています。

それでは「たばこ特別税」とはどのように使われているのでしょうか?




実は、この「たばこ特別税」を語るには・・・

1987年(昭和62年)の国鉄民営化まで遡る必要があります。

当時の国鉄は累積の赤字が大きくなり過ぎてしまっていました。
そこでJR7社に分割した上で民営化をしたんです。

当時の国鉄の借金は約37.1兆円。

そのうち現JR各社が5.9兆円を、
新幹線保有機構が5.7兆円を引き継いだのですが、
残りの25.5兆円の借金を「国鉄清算事業団」という別組織が
引き継いで清算することになりました。


土地やJRの株式などを売却する方法がとられたものの、
結局清算するどころか28兆円に借金が膨らんでしまったわけです。


このままでは民営化の意味が半減してしまうという事で
1998年に国会で可決されたのが「たばこ特別税」だったんです。


約28兆円にまで膨らんだ国鉄の負の遺産は
「国鉄清算事業団」ではなく、国が60年かけて返済する事になったんですが

その返済の原資が「たばこ特別税」という訳です。


愛煙家の方は、「税金が上がったから、またタバコが値上がりだよ」
と、悲鳴をあげています。

1998年の税金導入以来、2003年、2006年、2010年の3回の
たばこ特別税の増税があり、加えて消費税増税の影響もあり
過去に5回ほどタバコの値上がりがありました。
(今回の値上げはいずれにも該当しない珍しいパターンです)





例えば、私と同じ40歳の男性が
1996年に二十歳になってから
毎日一箱ずつ購入していたとしたら、
約7,300箱のタバコを購入しています。

およそ10万円は国鉄の借金返済に協力している事になりますね。


「オレは国鉄の借金を返済するためにタバコを吸ってるんだ」
なんていう人はいないかもしれませんが、
現在JRの利便性に恩恵を受けているのは
かなり間接的ではありますが、愛煙家のおかげなんです。

・・いや、そうではないかな(笑)