知らなきゃ損 No 33
とある井戸端会議
昼下がりの喫茶店(hmc-cafe)で久しぶりに集まった
50代の3人
優子さん 恵さん 潤子さん
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優子さんが不意にため息をつきました
「この前、母が急に倒れて救急車で運ばれたの
病院に着いたら先生に持病は?
薬は?と聞かれたんだけど…全然答えられなくて
もう頭が真っ白」
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恵さんは驚いた顔
「それは大変だったでしょう?
お母さん 大丈夫だったの?」
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なんとか助かったけど…
私がもっと知っていたら、
もっとスムーズに治療してもらえたのかなって思って
あの時は本当に悔しかった」
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そこで 潤子さんが口を挟んだ
「そういえば、この前ネットで見たんだけど
『救う相続』ていう名前の事務所があるの
ちょっと変わった名前よね
救える人を救うって意味なんだって」
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恵さんが首をかしげる
「相続って”お金や財産のこと”ってイメージだけど
救うってどういうこと?
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潤子さんはスマホを見ながら続けた
「その事務所の先生、元は救急救命士だったんだって
命の現場で情報が分からないせいで助けられない人をいっぱい見てきたから
「相続の仕事でも生きている人を救いたい」って思ったらしいの」
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優子さんが思い出したように言いました
「そうそう、その先生が作った『繋ぐノート』っていうのを私も書いたの
これがね、エンディングノートと違って”今すぐ役立つ”ノートなのよ」
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恵さんが興味津々
『どんなこと書くの?」
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「例えば、救急車を呼んだ時最初に誰に電話するか、とか
飲んでる薬、かかりつけのお医者さん
入院したら必要な生活のこと
延命治療をどうしたいかまで
家族が迷わないように、まとめて書けるの」
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潤子さんは、うなずきながら言った
「なるほど、それがあれば家族も安心だし
本人も『伝えておけた』って気持ちになるわね
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コーヒーを飲み干した恵さんがぽつり
「そういえば、私、もし夫が倒れたら…
誰に電話すればいいんだろう
子供も遠くにいるし」
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優子さんが微笑んで答えました
「だからまずは”1本目の電話は誰にするか”って書いておくのが大事なのよ
それだけでも『繋ぐノート』の最初の一歩になるから」
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3人は顔を見合わせて、
なんだか少し安心したように笑いましたとさ!
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