知らなきゃ損 No70

~とある井戸端会議31~

 

書いたら心がほどける、安心の使い心地ってほんと?

*

ある日の午後
いつもの喫茶店で
優子さん・潤子さん・恵さんの3人が
コーヒーを飲みながら話しています

*

優子さん
「そうそう、この前な やっと繋ぐノートを書いたんよ
これでもう安心やわ」

*

潤子さん
「へえ、ちゃんと書いたんや
ところで、その繋ぐノートはどこに置いてるの?」

*

優子さん
「えっ……どこやったかな
たしか、家の引き出しに入れたと思うけど……」

*

潤子さん
「どの引き出し?」

優子さん
「それが思い出されへんねん」

*

恵さん
「それやったら
もしもの時に家族が見つけられへんやん」

*

優子さん
「ほんまやね
書いたらそれで終わりやと思ってたわ」

*

恵さん
「繋ぐノートは書いて保管しておくだけのノートと違うんよ

本人が話せない時に必要な情報や本人の思いを
家族や救急隊、病院へ繋ぐためのノートやからね」

*

潤子さん
「ほな、何を書いといたらええの?」

恵さん
「まずは
もしもの時に必要になることからでええんよ」

*

優子さん
「たとえば?」

恵さん
「最初に誰へ電話してほしいのか

飲んでいる薬や持病
かかりつけの病院
緊急時の連絡先

それから
自分がどんな治療を望んでいるのか
そういうことやね」

*

潤子さん
「でも、それを全部一人で書くのは
ちょっと大変そうやね」

恵さん
「一人で完璧に書こうとせんでもええねん

家族と一緒に書きながら
『もしもの時は頼むね』って
話しておくことが大切なんよ」

*

優子さん
「なるほど
家族と話すきっかけにもなるんやね」

*

恵さん
「そういうこと

それから
書いた繋ぐノートをどこに置いているか
家族に伝えておく

薬や連絡先が変わったら書き直す

時々、家族と一緒に読み返すことも大事やね」

*

潤子さん
「書くだけではあかんねんな」

恵さん
「そう

書く
話す
置き場所を伝える

この3つがそろって
初めて本当に役立つ
繋ぐノートになるんよ」

*

優子さん
「私、帰ったら家族に置き場所を伝えるわ

……その前に
自分で探さなあかんけどね」

3人
「あっはっはー!」

*

繋ぐノートは
書いて終わりではありません

家族と一緒に書く
内容について話し合う
置き場所を伝えておく

*

まずは今日、家族と

「もしもの時
最初に誰へ電話してほしい?」

と話すことから始めてみませんか

分からないことは聞いてくださいね

 

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知らなきゃ損 No69

〜とある井戸端会議30〜

 

いつもの喫茶店で、優子さん・潤子さん・恵さんの3人がコーヒーを飲みながら話しています。

*

潤子さん
「ねえねえ、聞いて。友達のお母さんがこの前、突然救急車で運ばれたんだって」

優子さん
「えっ、それは大変!でも、そういうときって家族は何を持って病院へ行けばいいの?」

*

潤子さん
「それがね、友達も慌てちゃって。『お薬手帳はどこ?保険証は?普段飲んでいる薬は?』って、

何にも分からなかったんだって」

恵さん
「実はね、突然の入院で家族が困るのは、お金や相続よりも先に、そういう“本人しか知らない情報”なのよ」

*

優子さん
「なるほど。でも、元気なうちから入院の準備なんて、なかなか考えないわよね」

恵さん
「そうなの。だからこそ『知らなきゃ損』なのよ。

たとえば、最低限こんなことは家族に分かるようにしておくと安心よ」

*

例えば

① 普段飲んでいる薬
② かかりつけの病院やお医者さん
③ 緊急時に連絡してほしい人
④ 健康保険や医療に関する情報
⑤ 本人が意思を伝えられないとき、医療についてどう考えているか

*

潤子さん
「うわぁ……私、自分のことでも全部すぐ答えられるか自信ないわ」

優子さん
「まして親のことなんて、もっと分からないかも」

*

恵さん
「大切なのは、“もしもの時になってから探す”んじゃなくて、

“元気な今のうちに家族で話しておく”ことなのよ」

*

突然の救急搬送や入院は、ある日突然やってきます。

元救急救命士として感じてきたのは、いざという時、

家族が本人の大切な情報を知らずに困ってしまうことがある、ということです。

*

だからこそ、元気なうちに話しておく。

そして、大切な情報を繋ぐノートにまとめておく。

それだけでも、「もしも」のときの家族の負担は変わってきます。

*

分からないことは聞いてね

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知らなきゃ損 No68

〜とある井戸端会議29〜

 

〜母が元気なうちに、話しておけばよかった〜

*

ある日の午後、いつもの喫茶店

優子さん:
「この前のお茶会でね、60代のご夫婦とご兄弟から、お母さんの認知症について話を聞いたの」

潤子さん:
「お母さん、今はどんな様子なの?」

優子さん:
「認知症が進んでいるそうよ。それでみんな『元気なうちに、

もっといろいろ聞いておけばよかった』って後悔していたの」

*

潤子さん:
「でも、親に財産や介護の話をするのって難しいわよね。

まだ元気なのに、縁起でもないって思われそうで……」

恵さん:
「そうよね。でも、認知症で判断することが難しくなると、

本人がどうしたかったのか確認できなくなることがあるのよ」

*

優子さん:
「通帳や保険がどこにあるのか、介護が必要になったらどう暮らしたいのか。

そういうことも聞けなかったそうよ」

*

潤子さん:
「元気なうちは、“まだ先でいい”って思ってしまうものね」

恵さん:
「だから、いきなり相続の難しい話をしなくてもいいの。

まずはお茶を飲みながら、『これからどんな暮らしをしたい?』と聞くことから始めればいいのよ」

*

優子さん:
「お金の準備だけじゃなくて、本人の思いを聞いておくことが大切なのね」

恵さん:
「そう。元気な今だからこそ、話せることがあるのよ」

*

潤子さん:
「私も今度、母と話してみようかな。後悔してからでは遅いものね」

優子さん:
「“まだ大丈夫”じゃなくて、“今ならできる”ね」

*

〜知らなきゃ損 ワンポイント〜

認知症への備えは、本人が元気で判断できるうちに始めることが大切です。

  • 財産や契約を一覧にする
  • 介護・住まい・医療の希望を聞く
  • 大切な書類の保管場所を共有する
  • 必要に応じて専門家へ早めに相談する

「まだ元気だから」ではなく、「元気な今だから」話しておきましょう。

 

 

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