知らなきゃ損 No 41

 

とある井戸端会議⑥

 

デジタル資産相続・・・

 

優子
「ねぇ聞いて。こないだ“Suicaに2万円残ってたら相続対象になる”って聞いてビックリしたんだけど…ほんと?」

潤子
「えっ!? スマホの中のチャージも相続なの?
なんか怖くなってきた…」


「そうよ。実はね、スマホ決済の“残高”や“ポイント”も、全部“デジタル財産”として相続の対象になるのよ。
ややこしいけど、知らないと“もらい損ねる”可能性があるの。」

優子
「ポイントまで!? えらい時代やなぁ…」


「特に注意なのがね…“家族が気づけない”こと。
PayPayや楽天Payって、スマホ開かないと見えないでしょ?」

潤子
「うんうん。財布の中に“お金が入ってますよ”って形じゃないもんね。」


「そう。だからこそ、私は家族に“何を使ってるかだけでも”メモしてるのよ。
うーさんの“繋ぐノート”にも書いてる。」

優子
「さすが恵ちゃん。今度私も書くわ…!」

相続で困りやすいお金といえば

スマホ決済(PayPay  楽天Pay    d払いなど)の残高

  • チャージ残高は“お金”扱い
  • 相続財産に含まれる
  • ただし「家族が気づけず、そのまま失われる」ケースが非常に多い

▶ポイント
ログイン情報がわからないと確認できない
→ 使っているアプリ名だけでも家族に伝えておく

交通系ICカード(Suica・ICOCA・PASMO)

  • モバイルSuicaもカードSuicaも同様
  • 残額は相続対象
  • ただし、問い合わせには本人端末のログイン情報が必要な場合も 

▶ポイント
カードタイプは比較的見つけやすい
スマホ内は見つけにくい

WAON・nanacoなどチャージ型電子マネー

  • イオン系・コンビニ系でよく使うサービス
  • チャージ残高は財産扱い
  • カードを紛失すると確認が困難になる

ポイント(楽天ポイント・Tポイント・dポイントなど)

  • ポイントは原則「相続できない」ことが多い
  • ただし“死亡後も家族が引き継げるケースあり”(サービスによる)

▶意外に多い“失効”
誰も気づかず、数万ポイントが消える事例がめちゃくちゃ多い。

クレジットカードのポイント

  • クレカのポイントは相続できるものが多い
  • ただし、死亡届を出したらカードは停止
    → ポイントも消えることがあるため“要確認*

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 知らなきゃ損 No 40

 

とある井戸端会議編⑤

 

介護保険料が・・・

 

 

 

ある秋の日

近所の喫茶店(hmc-cafe)

いつもの3人

優子さん、潤子さん、恵さんが集まってます

優子:「ねぇ聞いてよ。介護保険料、また上がったってハガキで見たのよ。私もう何回目?って感じ…」

潤子:「わかる〜。うちも来たわよ。なんか毎年ジワ〜っと上がってる気がするんだけど…気のせいじゃないわよね?」

恵:
「気のせいじゃないよ。介護サービスを使う人が増えて、財源が足りなくなってるからね。

保険料を上げるしかなくなってるの。」

 

優子:「それでね、ニュースで“マクロ経済スライド”って聞いたけど…あれ何?怖いんだけど。」

潤子:「年金が減る仕組み…とか?」

 

恵:
「簡単に言うと、年金を“必要以上に増やしすぎないように調整する仕組み”のこと。
物価が上がっても年金の伸びがゆるやかになるの。」

 

優子:「あぁ〜…やっぱりそういうことだったのね。」

潤子:「じゃあ私たち、将来もっと節約しないとダメってことかぁ。」

恵:「もちろん節約も必要だけど、
“お金の見える化”をしておくと不安は小さくなるよ。
収入・支出、どんな保険に入ってるか、親のこと、いざという時の連絡先…
ちゃんと残しておくのが大事なんだよね。」

 

優子:「うちの母ね、最近ちょっと転びやすくなっちゃって…。
介護のこともそろそろ考えないといけないのかなぁ。」

潤子:「わかる。うちも薬の量増えてるしさ。
いざというとき“まず誰に電話するか”すら決まってないかも…」

 

恵:「そこなんだよね。
介護保険・年金の話題が増えてる今こそ、
“自分と家族の情報を整理するタイミング”でもあるの。」

 

恵:「情報がまとまってると、いざという時すごく助かるよ。
たとえば……」

  • 介護保険証
  • 年金の種類(国民年金・厚生年金)
  • 加入してる保険
  • かかりつけ医
  • 飲んでいる薬
  • 緊急連絡先(1本目の電話先)
  • 電子マネーや銀行の情報

「これ全部、ぜんぶ“繋ぐノート”に残せるんだよね。」

 

優子:「え、そんな便利なの?書くだけで安心が増えるね。」

潤子:「ほんと。“老後の不安”って、知らないことが多いから不安になるんだわ。」

恵:「そうそう。だから“見える化”は最大の味方なの。」

 

まとめ

 

介護保険料のアップや年金の話題が増えているのは、
“未来のお金や介護のことを今から考えておくべき時代”に入ったサイン。

でも――
「怖がるより、備える」
これが一番の安心につながります。

優子さん・潤子さん・恵さんのように、
まずは井戸端会議レベルで気軽に話すことから。

そして、
親・自分・家族の“必要な情報”を整理しておくこと。

それが、あなた自身と家族を守るいちばん確かな一歩です

いつやるの?

今でしょ!

分からないことは聞いてください

 

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知らなきゃ損 No 39

 

とある井戸端会議編④

 

介護の始まり

 

 

ある秋の日

近所の喫茶店(hmc-cafe)

いつもの3人

優子さん、潤子さん、恵さんが集まってます

ねぇ…ちょっと聞いてよ…」
いつものカフェで、優子さんがカップを持つ手を震わせながら話し始めました。

「お母さん、転んでしまってね。昨日から急に介護が必要になっちゃって…。
私、何をどうしたらいいのか全然わからなくて…」

その言葉に、潤子さんが大きくうなずきます。
「わかるよ…うちも来年どうなるか分からないし、正直こわい。」

そんな2人に、恵さんが静かにコーヒーを置いて言いました。

「実はね、介護って——気持ちの準備より先に、
“お金と手続き”の準備 が大事になる瞬間があるのよ。」

そこから、3人の“井戸端会議”が始まりました。

 

本人の銀行口座・通帳はどこか

 

優子さん:「実は…通帳もカードもどこにあるのか分からなくて。」

恵さん:「そこが最初のつまずきポイントなの。
暗証番号も本人しか知らないと、必要なときに生活費が引き出せないのよ。」

・通帳、キャッシュカードの保管場所
・ネットバンキングのID/パスワード
・定期預金や証券口座の有無

これらを“今のうちに”把握するのが第一歩。

 

年金がどこから入ってくるのか

 

年金って、一つじゃない人も多いのよ」と恵さん。

公的年金、厚生年金、企業年金…
どこから・いくら・いつ入金されているのかを知ると、
介護にどれくらいお金が使えるのかイメージが湧くわよ

 

健康保険証と保険の内容をチェック

 

「入院や通院が増えると、医療費も一気に上がるのよ。」
恵さんがメモを取りながら説明します。

・限度額適用認定証
・高額療養費制度
・民間保険の給付条件


これを知らないと“本当は払わなくてよかったお金”を払ってしまうことも。

優子さん:「こんなの、ぜんぜん知らなかった…」

 

介護が始まったら まず手続き

 

恵さん:「介護サービスを使うには、まず介護認定からよ。」

地域包括支援センターに連絡
・ケアマネージャーが介護の味方に
・要支援・要介護のどれに当たるのか判断

「これをしないと、介護保険が使えないのよ。」

 

医療費を抑えるための手続き

 

・限度額適用認定証
・医療費通知の確認

「申請しておけば、窓口での支払いがグッと軽くなるの。」

 

代理で動けるように代理人を決める

 

「これが意外と大事なのよ」と恵さん。

本人が入院すると、
口座のお金を家族でも勝手に引き出せない問題が発生します。

判断能力があるうちに——
・銀行の任意代理人
・口座の名義確認
が大切。

 

医療、介護の希望を家族と共有(人生会議)

 

「延命治療、どうする?」
「入院したら誰にまず電話する?」
「施設か自宅か、本人はどう考えてる?」

ここで役立つのが——
繋ぐノート(情報の一元化)

家族全員が“本人の意思”を知っているだけで、
介護のストレスは驚くほど減ります。

 

公的制度の味方

 

恵さんがノートを広げながら語ります。

  • 高額介護サービス費(一定額を超えた分は戻ってくる)
  • 介護保険の負担割合(1〜3割)
  • 介護休業給付金(家族が仕事を休むときに支給)
  • 施設入所の費用の相場
  • 医療と介護の境目で起きやすいトラブル

「制度ってね——
知ってる家族だけが助かるのよ。

優子さんは何度もうなずきます。

 

 

繋ぐノートの活用

 

恵さん:「結局ね、必要な情報が一つに集まってると、家族は本当に助かるの。」

記入すべきポイントはこんな感じ:

  • かかりつけ医・薬・既往歴
  • 緊急連絡先(1本目に電話すべき人)
  • 銀行口座と保険の情報
  • 延命治療の希望
  • 本人の思い・メッセージ

潤子さん:「これ1冊あるだけで、家族の会議がずっと楽になるね…」

恵さん:「そう。介護は家族の共同作業だからこそ、情報の準備が大事なのよ。」

 

優子さん:「こんなにやることがあるなんて知らなかった…
でも、今日聞けて本当に気がラクになった。」

潤子さん:「私も家に帰ったら、お母さんと話してみよう。
早めに動けば、こんなに違うんだね。」

恵さん:「介護は突然始まるけど——
準備は早いほど家族を守るものよ。
まずは“繋ぐノート”で今日から整理しておきましょう。」

ゆっくりしたカフェの午後に、
3人の未来への準備がそっと始まりました。

 

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