我がイエローコペンは、電動ルーフの動きが悪く、かろうじてオープンときは遅いながらも作動するのですが、クローズ時には自力では閉じてくれません。
車両中央の屋根を閉じるボタンを右手でおしながら、左手でトランク内部にある屋根に手を添えて、「よっこいしょ」と上に介助してあげなければ動かないのです。
アクチュエーターの動作不良(油圧ポンプですかね)、という旧型低年式コペンの宿痾とでもいうべき(ネットで調べたら古いコペンをお持ちのみなさんこれで苦戦している模様)困難を抱えていました。

ところが、ネットで検索をしていたら…………

ありました!千葉県にある「わだち」というお店が油圧ポンプのリビルド品を販売・取り付けしてくれるという情報。
電話を一本入れてすぐ、早朝コペンを飛ばして千葉県の長生郡にあるお店に向かいました。
https://wadachi.net/

いやー、ここはコペンの聖地といってもいいですね。
特別バージョンの深緑色コペンがピッカピカにレストアされて、250万円ほどで飾ってありました。
油圧ポンプの交換はものの数十分で済みました。
金額は税込みで8万円弱。
ダイハツさんで新品部品(あるだけありがたいけど)の見積もりを取ったら、かるく40万円越え!
「わだち」
さん、ありがとう!

ただ、コペン愛に満ちた「わだち」さんからすると、我がイエローコペンは整備のお眼鏡にかなわない部分が多々あって、基本的なところを整備すると、と見積もりとっていただいたら40万円弱の見積もりが出てきました。
所詮それをやっても程度があまりよくないから……という感じの査定の印象(あくまで個人の感想です)でした。

旧車を乗る場合、そのあたりどこまで踏み込むかは難しいですねえ。

これからL880k(旧型の可愛いコペン)を探す方で、満足のいく状態で末永く乗っていきたい方は、一度この「聖地」に巡礼してみるのが吉かもしれません。

私は、日常の下駄代わりに軽オープンを乗り回したいという用途で考えていたので、乗りだし140万円以上、といった軽の新車に近いお値段のタマは、オークションでも考えから外していました。
50万円以下はさすがに素人にはハードルが高いので、100万円以下で1回車検を通せる程度、と考えて購入しました。

人気のある旧型コペンは、上記のようにそれなりのお値段で、どんな目的で乗るのか、腹づもりをきちんとしてから探すのが良かったようです。

まあでも、いきなり130万円とか150万円とか出費する気にはなれなかったので、やむを得ないところですね。

結果、修理費がかさむというジレンマ(笑)。

まあ私はぼちぼち付き合っていくことにします。

とにかく、初期状態のように屋根が開閉できるようになっただけでめっちゃ幸せになりました。

イグニッションコイル(点火コイル)が逝った。
気持ちよく海沿いの道路をオープンで走っていたら、突然エンジンの音がスムーズでなくなり、アクセルを踏んでもエンジンの振動は大きくなるものの、スピードが上がらなくなった。

しかし、なんとか走る(よかった(^_^;))。
幸い家から一番ちかいクルマ屋さんがダイハツ販売店(中古コペン購入の決め手になったポイントの一つ)なのでさっそく入庫。
プラグならすぐに変えればいいけれど、エンジン下ろすなんてなったら、どうしよう。どうせならその機会にやるべきことは何があるんだろう……と思っていたら、点火コイル1気筒ダメになっていたとのこと。
ただ、時期が時期(20年もの)だから、のこりの3つも交換推奨、ということで、また気持ちよくエンジンが回る状態で帰ってきました。

お帰りコペン。
こういう小さいことの積み重ねが大事(本当か<笑>)。

恐ろしい出費が来ないことを祈りつつ、晴れた日はほぼ毎日コペンと過ごしています。


軽自動車のスポーツカーといえば、なんといっても

HONDAのS660
だ。
これは普通に公道走ると免許が何枚か欲しくなる類いのクルマだ(オーナー談)。まちがいなくスポーツカーのカテゴリーに入れていい。
あとはこのジャンルの草分けとも言えるHONDAビート。
ミッドシップだからというだけではないが、軽スポーツカーを名乗ってよいのではないかな。
 
だいたい、排気量とか絶対的な速さはほぼほぼスポーツカーの定義とは関係ない、と、私は理解している。
 
要はマツダロードスターがスポーツカーだから、という程度の理解に過ぎないが。
 
ライトウェイトFRオープンツーシータースポーツ。
 
コペンで当てはまらないのはFFってところだろう。
 
非力とはいっても、850kg程度のものをの4気筒ターボのMTでワインディングロードをオープン走行走するのは、正直なことを言わせてもらえば、ロードスターより楽しい瞬間がある。
 
前輪頼みの引っ張られる感じではなく(それはそれでFFスポーツだと思えばよいのだが)、小さくて低重心ということもあって、ハンドルを切ればコーナーの内側にスッと入っていってくれる。
 
 
FRの車全体で曲がっていく感覚には乏しいが、前輪を駆使して駆け抜けるかんじもまた、悪くない。ハンドルの切れ味もよく、普通の軽のイメージとはかなり違う印象。
 
まちがいなくFun to driveです。
 
スポーツカーかどうかなんてあまりたいした話じゃないな、というのが個人的な結論。
カープを曲がる時に、コペンが楽しい瞬間がある。
時ににはロードスターよりも😁
 
なにより、家に戻った瞬間、これほど強くまた走りたくなる車って、マツダロードスターとコペンしか体験したことがないですもの。
 
もちろん新車を買えば夜通し走っていたい。でも、このドアを閉めた瞬間また開けたくなるのが、私にとっての「スポーツ」。
 
軽くて重心が低くて自分に近い。だから、自分が走ってる感じがする。
結局私にとっての「スポーツ」ってそーゆーことかな。
 
ベンツみたいに高級な執事が取り次ぎにはいってる感覚だったり、車高が高いSUVだったりするのは、いくら速くてもコーナリング性能が高くても、それ自体はそんなに欲しくない。
快適さに深く満足はするけど、渇望はしないんですよね。
 

最高の相棒と出会った至福を感じつつ毎日ドライブしてるが、やはり最大の問題点は

「屋根が閉まらないこと」
だ。
購入する前から薄々分かっていたし、ネットで検索すればすぐててくるのだが、コペンの屋根は、アクチュエーターが次第に力を失って、いくら懸命に唸っても、トランクに格納された屋根の部分が上がってくれなくなるのだ。
幸運にもその症状が出ていない個体を引き当てた人はラッキーだ。
私も買う時にはまちがいなく動いた。遅かったけれど。
でも、その後寒波が来たら、全くえ上がらなくなってしまった。
 
その後、日向ぼっこをさせてあげるとたまに動くこともあるが、まあ恒常的に動くことは期待できない。
 
第初のディーラーに問い合わせたら40万円オーバーかかるという。
むしろ冷静になってしまう金額だ🤣
 
幸い今は、手を添えてあげると屋根を閉めることが可能な「介護度2」ぐらいの状態なので、もうしばらくこの低空飛行をつづけることにする。
 
ちょっとした用事なら、オープンのまま駐車しても荷物をシートに置いて置かなければ大過ないだろうとの、目論見。
いずれ直すにしても、タイミングをみながらになりそうだ(笑)
 

最近(2024年後半〜2025年初頭)、軽オープンカーの歴史が変わろうとする記事が相次いでいる。

 
スズキのカプチーノとダイハツのコペンが新設計で蘇るというのだ。
素晴らしいことだ。
だが同時に残念なのは、いずれも軽オープンであることを止めて、普通車としてデビューになるのだとか。
 
1.3Lのライトウェイトオープン。
それってそのまんまNDロードスターのカテゴリーじゃん(笑)
 
ロードスターからようやく軽コペンに降りてきたばかりの自分にとっては、ちょっと梯子を外されたような気持ちになった。
いや、勝手な感想なんですけどね(笑)
 
そしてエンジンレイアウトはいずれもFR(あくまで予想記事です)。
 
ライトウェイトツーシーターオープンスポーツは、結局のところマツダのNA→現行NDロードスターに収斂していくということなのだろうか。
HONDAは独自路線を出してくるけど継続はしない(カプチーノもそうだったけど)。
 
まあ、もう軽オープンスポーツカーとかは終わったカテゴリーということなのだろう。
 
よし!
むしろ望むところである(笑)
 
小さくて、柔らかい丸めのフォルムを見に纏ったFF軽オープンはこれから唯一無二になってゆく。
 
ゆっくりこのコペンと年を取っていくことにしよう。
そういう時、デザインは重要になる。
機能的にはダイハツもスズキも、普通車であるマツダロードスターのフォーマットに寄せていくことになるとするなら、初代L880Kコペンはむしろここに残って走る意味がある。
それは機能ではなく、存在として、だ(大げさ😁)。
 
カテゴリーとしても他にない。
 
考えてみれば、スポーツカーという概念に「乗る」のは若者ではなく中高年だろう。
 
事故ったらひとたまりもない軽オープンではなく、それなりに快適で機能性や質感も高い普通車で相対的にライトウェイトオープンを味わう人が多いのはのはおそらく当たり前だ。
 
でも、オラはコペンに出会っちまった。だってかわいいもんな🥳
 
それはどこかちっちゃな旧車のイタリア車に入れ込んだりする感じにも他人の空似程度には似ているのかもしれない。
 
だってかわいいじゃないか(笑)