久々のブログ更新。
なんと10ヶ月以上放置
なんなら今年初の投稿。
バンド時代は毎日更新していたブログはツイッターという気軽なSNSに取って代わってしまっていました。
でも今日は、140文字で伝えきれない気持ちや思いをこちらに載せる事にしたのです。
10/19(土)は代々木LIVE labo YOYOGIにて
竹さん一年肉祭りでした。
竹さんが亡くなって一年。
追悼イベントに出演して来たのです。
昔、西荻窪ターニングっていうライブハウスで竹さんが店長をしていた当時に
竹さんにお世話になっていたバンドマン達が集結して、
竹さんを偲んで懐かしい曲をたくさん演奏したりするとってもステキな夜でした。
懐かしい人達にもたくさん会えました。
10年以上ぶりなのに、私の事を覚えてくれてる人達がいて本当に嬉しかったな。
その昔、私はターニングでドリンクバイトとして働いていました。
私がバイトとして入った時の当時の店長は竹さんこと、竹下さん、
そして副店長はシヲマルさんこと、シヲさんでした。
その頃の私と来たら、人生の最も暗黒期。
正直な所、ダンプと衝突するよりもしんどい荒波のような毎日を人知れず送っておりました。
その頃の私が人生の舵を大きく切れたのは、ターニングの人達に出会ったからだと一人で勝手に思っています。
昨年、竹さんが亡くなり、しばらくしてから
竹さんの奥様でもあるヒヂリンゴ女史に、
こちらのイベントのオファーを受けました。
店長の竹さんがかつて組んでいたバンド「JUNKY」と
副店長のシヲさんがヒヂリンゴとアイコップと組んでいたバンド「ネヲン」の代打ボーカルとして歌ってくれないかとの事でした。
(ちなみに、シヲさんはご存命ですが諸事情で出演出来ず)
竹さんにもシヲさんにも恩義があると言うこと、
竹さんを亡くした奥さんであるヒヂリンゴの力になりたいと思ったこと、
竹さんの歌声や曲の素晴らしさを生の歌を歌う事で伝えたいと思ったこと。
そして、ヒヂリンゴとアイコップの
「ネヲンの曲と竹さんの曲を演奏する事で竹さんに感謝の気持ちを伝えたい」
この思いが決め手となってオファーを受けたわけですが
男性ボーカルのバンドのカバーを女の私がやる事もさることながら、
既存のバンドのボーカルを代わりに請け負うというのは、私にとってかなり難儀なことでありました。
バンドのイメージというものもあるし、ボーカルが変われば全く別のバンドになってしまう。
元々のバンドのファンの方々や仲間の皆さんに、無名で何の実績も無い私のようなミュージシャンが歌う事で、
イメージをぶち壊しにしてしまうのではないか、そうなったとしたら、どう顔向けしたら良いのか。
オファーを受けることにとても勇気が必要でした。
代打で歌う事を引き受けるからには、フロントマンとして色んなものを背負う事になる。
だから最大限、良い歌を歌いたい。
それは私にとって絶対だったので、
私の歌声が最大限に活かせる音域に合わせたKeyに変えさせてもらいました。
JUNKYもネヲンも、スリーピースバンドで、エレキのギターボーカルだったんですが
私にとってエレキはハードルが高く
エレキのギタリストを代打に立ててもらえないだろうかとヒヂリンゴにお願いし、
同じく同時期にターニングで竹さんブッキングで活動していた元TheRoyalFunhouse.の三澤君をギターに召喚する事となったのです。
(三澤君は、私がバンド活動始めた当初からのバンド仲間で旧知の仲である。)
オリジナルバンドにはアコギも入ってないし、
全くのモノマネをしようとは思わず
感謝の気持ちを持って誠実に演奏して歌おうって、それだけを思って練習して来ました。
リハも個人練も一生懸命頑張ったし
ライブ前日は緊張して眠れなかった。
それでも、終わってみて感じたことは、
やって良かったな。頑張って良かったなっていう爽快感でした。
色んな人に良かったよーって言ってもらえてとても嬉しかったし
ターニングを辞めてラボに移った竹さんがマネージャーをしていたスラットバンクスのボーカルのTUSKさん(V系バンドブームの一時代を築いた一人である大御所の方です)が観に来てくださっていて
私の歌をすごい褒めてくださっていたようで、恐縮でした。
なんとかやり切れたなとホッとしているところです。
ライブが終わって、ドリンクカウンターに行ったら
竹さんがいて
って竹さんに言ってもらえた気がしました。
そういや、竹さんが生前、
音楽活動に燻ってる私にコピバン大会に出るように声を掛けてくれて
「初期衝動って大事だよ」
って教えてくれて。
実際、その時は、CoccoのコピーバンドをGtの三澤君たちと一緒に演ったんですけど、
とっても楽しかったんです。
今回のライブで
久々に「バンド」を思い出しました。
そうそう。
バンドってこんな感じだったよね。
全員が同じ方向を向いて同じ熱量を持って演奏してるこの感じ。
あー、竹さん、私にそれを思い出して欲しかったのかな
なんて考えてしまいました。
久々に、「仲間」って意味を、感じた夜だった。
私は長らくソロ活動をしていたから、そういうものから離れてしまっていたのです。
自分で選んだ事とはいえ、とても孤独だったと思う。
でも。自分はバンドがしっくり来るな。
というのも肌で再確認してしまった夜でもあります。
今回出演して来た
「千夏×三澤×ネヲン」のメンバー
ライブ後にみんなで撮った写真。
この写真から、私達がとても良い関係であったことがお分かりになるかと思う。
良いメンバーで終始楽しいリハーサルと飲み会。
私の身体を気遣い、うちの近所までリハにしに来てくれたり、
メンバーのみんなにも本当感謝しています。
ライブはこんな感じでがっつりキメました。
とても楽しい夜だったな。
セットリスト
1.麒麟/ネヲン
2.花/ネヲン
3.ロストワールド/JUNKY
4.ハイヤーマン/JUNKY
5.YES/ネヲン
ライブの様子を少し。
十数年ぶりの懐かしい仲間達との再会で、
「変わらないな〜」とか「老けたな〜」とか(笑)
お互い環境も変わり、子供が出来てたり、バンド辞めて手堅い仕事に就いてたり、出世してたり
もうBBA、GGIだよとかの言葉が飛び交い、(音楽やってる人は、やっぱ年取らない人が多いけどね)
生きて年を取ってまた再会出来る事ってなんて奇跡で貴重な事なんだろうって
私は思いました。
日本には歳を重ねる事をマイナスに取る慣習があるとも思うけど
私は素晴らしい事だと思うよ。
生きてる事って当たり前じゃないからね。
竹さん、ホントありがとうございました。
どうか安らかに眠ってください。
またいつか天国で会いましょう!
(私がそっちに行くのはまだ先ですが!)
そして、このイベントを企画してくれた、ありけんさん、ハローさんも本当にありがとうございます。
昔のバンドマン達を集結させるのはかなり大変だったと思います。
でも、この夜を作ってくださり心から感謝しています。
天国の竹さんにも、沢山の人達の心にも、音楽が響いたと思います。
そして最後に、ヒヂリンゴとアイコップ。
私の歌を必要としてくれてバンドのボーカルとして声をかけてくれてありがとう。
みさわっちも、色んな思いを抱えてステージに立ってくれたね。
みんなみんなありがとうね。
また生きて会いましょう!