診察室で | シーバ・トーヴ日記

シーバ・トーヴ日記

とある県の片隅のこの村をシーバ・トーヴと勝手に名付け、ここでの生活を記録に残していきます。DIY、編み物、畑作り、村人との交流など。


 動物病院は混んでいた。

シバ犬が一匹、テリアが二匹、それぞれの飼い主がいて、それでもう待合室は満員である。

診察の前に初診の問診が待合室で行われた。


看護士()さん:「今日はどうされましたか?」


:「えーっと、、、さっきなんですけど、この子を畑で拾いまして、、、(カゴの中のねこを見せる)


看護士さん「ねこちゃんですね。今日はどうされたいですか?」


:「とりあえず、ノミがいるんでその処置をしていただきたいのと、あとは元気かどうかをみてもらいたいんですけど、、、」


看護士さん「わかりました。ではノミの駆除と健康チェックですね。お名前とかはどうします?」


:....ちょっとまだ考えてないです、、、」


看護士さん「じゃあ、ひとまず空欄にしておきますね。」


 テリアを連れた女性が席を一つ移動してくれたので、そこに座ると、その女性が話しかけてきた。

「小さいねぇ。」

「今朝畑で拾ったんですよ。」

その隣に座っていた同じくテリアを連れた若い男性も話しかけてきた。

「家にいたんですか?」

(いやいや)畑にいたんですよ。」

「うわ、ちっさ、、、元気ないですね。」

、、、そんな心配になること言わないでよ、、、と思いながら、診察室でじっと待つ。

こねこはいつのまにか眠ってしまっている。



【さらに続く】