ねこを拾う | シーバ・トーヴ日記

シーバ・トーヴ日記

とある県の片隅のこの村をシーバ・トーヴと勝手に名付け、ここでの生活を記録に残していきます。DIY、編み物、畑作り、村人との交流など。

 昨日も私はいつものように、家の畑でイヤフォンで音楽を聴きながら草取りをしていた。宇多田ヒカルの「Time」のアウトロに来た辺りで、なにかの鳴き声が聞こえたような気がして草取りの手を止めた。しかしその後何も聞こえなかったので、空耳か、または普段は気付いていなかった曲の効果音か何かであろうとそのまま草取りを続けた。そこへ父が現れたので、イヤフォンを耳から外すとやはり何かの鳴き声、いや、こねこの鳴き声が確かに聞こえるではないか!
 私は草取り作業をぽっぽりだして声のする方へと急いだ。そこにいたのは、小さなキジトラのこねこだった。ノミがついているのが目視できる。
片方の目も目ヤニで潰れかけている、、、。
 今まで家で飼ってきた犬やねこは、全て家に迷い込んできたノラねこか、人が飼えなくなったのを引き取った犬たちだった。このこねこが今日この時間ここにいて、私に発見されたのは絶対に運命だ。そう思った私はこねこを家に連れて帰り、ぬるま湯に入れて顔以外の部分を綺麗に洗い、動物病院へ直行した。

【続く】