ふとそんなことが気になって、ネットで探してみました。
すると、面白い情報を見つけました。
江戸時代に、
割れた瀬戸物を継ぐ「焼継ぎ屋」という商売があったそうです。
漆で接合する金継ぎとは異なり、
「白玉」と呼ばれる鉛ガラスを溶かして継ぐと書いてありました。
新宿区のページに写真が載っていました。
面白いのは、この「焼継ぎ屋」は、
江戸時代にはかなりポピュラーな存在だったようですが、
いまではその職業はもちろん、
技術も伝承されていないということです。
理由は、安価な陶器が一般にも普及し、
割れ物をリサイクルするニーズが減ったためとのこと。
実用的な技術である焼継ぎが廃れ、
趣味的な香りのする金継ぎが残っているというのも
興味深いものです。
ということで、富山でやってみたシリーズ「金継ぎ」の7回目です。
【前回の記事はコチラ】
前回「刻苧付け(こくそづけ)」という作業で、
破片が無くなった部分や漆が乾燥したりして窪んだ部分を埋めました。
それから2週間ほど後、漆が乾燥してから、
刻苧のはみ出しを小さなカッターで削り取ると、
こんな感じになりました。

かなり復元感が出てきました。
なんか、いい感じです。
さて、手引書で次の工程を確認すると、
「錆漆(さびうるし)付け」とあります。

どうやら、
キメの細かな粉末を溶いた漆を塗って、
仕上がりをよりきれいにするための工程のようです。
ここで登場するのが「砥粉(とのこ)」です。

名前の通り、砥石などに使うような石の粉末とのこと。
これに「透漆(すけうるし)」を5割程度混ぜ合わせます。

そして、接合面に塗ります。

もう一つの小皿にも。

「刻苧漆」よりも滑らかですが、
しっとりと馴染むというほどでもありません。
ヘラに盛って、
接合面に軽くすり込み、
ならしていくという感じの作業でした。
この日の作業もここまで。
また漆が乾くまで2週間ほど待ちます。
気の長い作業です。
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