使用する漆に「本漆」と「新うるし」があることを知りました。
「本漆」とは、「天然の漆」。
「新うるし」とは、本来の漆とは別の素材を使用した「漆のような塗料」のようです。
今回の作業では「本漆」を使用しましたが、
その理由は、やはり食べ物(飲み物)を盛る器だからです。
初心者向けに「新うるし」とエポキシパテ等を使用した金継ぎや、
そうした教室が開催されているのをネット上でいくつか見つけましたが、
直接口に触れるものだけに安全性が気になります。
とくに今回は父の杯ですので、身体に悪いものを使うわけにはいきません。
扱いやすさでは「新うるし」が抜群なのですが、
やはり伝統の「本漆」で頑張ってみよう、ということにしました。
ということで、富山でやってみたシリーズ「金継ぎ」の8回目です。
【前回の記事はコチラ】
1週間ほど前、接合面を美しく仕上げるために
「錆漆(さびうるし)」を塗りました。
この頃はまだ9月で、気温もそこそこ高かったせいか、
漆の乾きも早いようです。

こんな感じで乾いています。

ただ、ご覧の通り、乾いた漆の表面は決して滑らかなものではありません。
この荒れた接合面を滑らかにするのが次の作業のようです。
手順書を読むと「錆研ぎ」とあります。

「錆漆を研ぐ」ということのようですね。
「研ぐ」というだけに、
作業に使用するツールも「砥石」です。

キットに付属していた、長さ2.5cmの可愛らしい砥石です。
それと、ある方のブログに400番程度の耐水ペーパー(水に濡らして使う紙ヤスリ)も
漆を研ぐのに便利と書いてありましたので、
ウチの近くのコメリで買ってきました。
作業は、盛り上がった漆を砥石の先で粗く研いだあと、
耐水ペーパーで滑らかにするという感じです。

研がれた漆は茶色い研ぎ汁になって流れます。
これを拭って、また研ぎます。
10分ほどで作業のコツもわかってきました。
20~30分ほど研ぎを続けたら、こんな感じです。

結構きれいになりました。
もう一つの小皿もこんな感じです。

少しずつ完成に近づいてきたようです。
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