こんにちは。
山本ゆかりです。
生徒さんとも
よく話をするのですが、
「フラメンコってなんだろう？？」
「なぜ涙が出るほど揺さぶられるのかな？？」
フラメンコを始めてみた方の感想で
「なぜかわからないけれど、涙があふれてきた」
「よくわからないけれど震えた」
こういった感想は
あるあるなんですね。
なぜフラメンコは
感情を揺さぶられ涙があふれ
震えてしまうのか？？
フラメンコを体験するとあふれる感情は3つです。
1，興奮
2，一体感
3，狂気
言葉で表現するとこの３つかと思います。
私が一番感じるのはやはり
「フラメンコって狂ってる」
興奮を通り越して
更に狂気を感じてしまう・・・
フラメンコは軽い芸術ではなく
重くて暗い。
恋愛に例えると
「狂おしいほど恋い焦がれてしまった状態」
「狂おしいほど恋している」って結構こわいよね？？
ストーカーしたくなるほど好きになってしまう。
これは、なかなか見苦しい状態だけど、
そういう状態が恋の真骨頂ともいえます。
現代はライトな関係がいかにもカッコイイとされている風潮はあるかもしれません。
でも、ラインで永遠にやりとりし続けるのは、
ある意味狂ってる！！相手が今、何をしているのか心配で心配で束縛するとか・・・
最終的には重いといって「フラれる」とかも
１００万回繰り返されている恋のお話。
人には言えない
自分の中のトラウマって誰しもあるものです。
それが誰かに受け入れられなくて否定され
孤独を感じるような経験とか・・・
仲の良い友達にいきなり無視されて
突然イジメにあったことがあるとか。
両親が忙しくてなかなか構ってもらえない。
「でも、お姉ちゃんだから大丈夫でしょ」
そんな事を言われて
強いお姉ちゃんを演じるしかないけど
心で泣いていた幼い自分・・・
封じ込めたい悲しい体験・・・
自分自身の感情・・・
フラメンコを観たときは
その部分が解放されます。
誰がもつ「痛み」を解放される。
生きることは「痛み」が伴う。
フラメンコはその「痛み」にダイレクトに
訴えかけてくる。
これは、体験した人しかわからないし、
感受性の問題なので
なんにも感じない人もいるかと思います。
でも、
ライトな恋愛ソングではなく
人の根源に響いてくる
「重い暗い人間の歴史・感情のうた」
そんなカンジですよ。
もちろん、
色んな土地の色んな曲がフラメンコには
あって明るい曲もありますが・・
深くハマる人は・・
重く・暗い曲も密かに好きだったりして。
かっこわるい自分を解放する不思議な芸術
フラメンコ
いつも明るくて笑顔なアナタが案外ハマってしまうかもしれません。
完璧な人間なんて、どこにも存在しませんからね！！
もっと、深く本気で人生を掘り下げてみませんか？？
女性は元来
男性より深く重いものですから・・・
