昨日の続きです。
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昨季の開幕戦は、湘南のアグレッシブでひたむきなサッカーに飲み込まれ、黒星スタート。
だが、この敗戦を良き教訓とした。
4-0の快勝を収めた第2節の東京V戦後、鬼木監督はこうコメントしている。
「選手やコーチングスタッフとどう改善・修正していくか、しっかり話し合った。
まず、攻守両面でシンプルに狙いをハッキリさせた事が大きい。
あれもこれもと一気に求めるのではなく、いくつか絞った中でやろうとしている形が出せればなと。
その点では、選手たちが思いきってプレーできていた。」
理想を追いすぎるのではなく、まずは地固めを・・・。
チーム作りの重心を現実路線にシフトした事が、その後の巻き返しに繋がった。
とはいえ、シーズン途中に2度のリーグ3連敗を喫するなど、理想と現実の狭間で揺れ動く時期があったのは確かだろう。
国内3大タイトルの1つであるルヴァンカップはJ2山口にPK戦の末苦渋を味わい、2回戦で早々に敗退。
また、天皇杯は準々決勝で町田に良い所なく0-3の完敗を喫す。
「不甲斐ないゲーム。
集まってくれたファン・サポーターに申し訳ない。
この敗戦を忘れてはいけない。」
と指揮官は唇をかんだ。
残るタイトルはJ1のみ。
そんな崖っぷちに追い込まれ「このまま終わるわけにはいかない」と募る危機感と、燃えるような反骨心がチームを突き動かした。
振り返れば、苦しい試合の連続だった。
昨季J1における最多の23勝を飾ったとはいえ、およそ7割が1点差。
粘り強く、我慢強く、しぶとく戦って、最後に勝つ。
そこがまさに鹿島らしさと評する向きもあるが、薄氷を踏むような試合が多かった。
勝ちながら課題を修正し、さらに盤石な勝利へと繋げていく。
そうした好循環を生み出そうと試行錯誤したが、まだまだ道半ばだろう。
「勝っても納得していない。
もっと質を上げないと。」
と優磨が険しい表情で語れば
「自分らが目指すのはハーフコートゲーム。
攻守で相手を圧倒したい。」
と植田も同じ絵を描く。
9年ぶりの国内タイトル奪還が世代交代の進む鹿島にもたらす影響は大きいだろう。
長きに渡りチーム強化の統括責任者を務めていた鈴木満フットボールアドバイザーが常々こう語ってたのが思いだされる。
「1つタイトルを獲ると、また獲りたくなる。」
昨季、初めてタイトルに貢献した生え抜き選手たち・・・例えばそれは早川や濃野、松村、荒木、舩橋といった名が挙げられるが、そのような面々が増えた鹿島にとって「通算22冠目」と「質の追求・向上」は今季への宿題となった。
そして常勝復権へ。
鹿島が鹿島であるために自らに課す宿命との戦いは続く。
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9年ぶり・・・本当に長かったと思います。
その間もハッキリ言って、チームの迷走もありました。
鬼木監督を招聘したのも、プライド云々言っていられない状況だったからではないでしょうか。
それだけ、この鹿島にとって「無冠」というのは、何にも代えがたい屈辱。
開幕戦の湘南戦は、鬼木監督が鹿島に川崎と同じ事をさせようとしたからとも考えます。
実際、自分の後ろに座っていた女性(たぶん川崎サポーター)が「鬼木さん、鹿島は川崎じゃないよ」といったような事を何度か言っているのを耳にしました。
川崎と鹿島は全く違うチーム・・・すぐにあの敗戦で方針転換した鬼木監督も凄かったと思います。
いろいろ紆余曲折ありましたが、無事に優勝できたのは間違いなく鬼木監督のおかげであり、それに最後まで信じて付いていった選手たちの頑張りの賜物。
ほぼ変わっていない陣容の今シーズン。
楽しみですね。
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