もう優勝はあくまで過去のモノではありますが、改めて少し振り返ってみれればなと思いまして。
今回は、サッカーダイジェストの鹿島優勝特集号から。
コラム~9年ぶりのリーグ制覇の意味~
ここ数年、どこかあと1歩が足りなかった。
"常勝軍団"と称された時代からどんどん遠ざかっていく。
そんな焦りと試行錯誤の期間を経て、9年ぶりに掴んだリーグタイトルだ。
その意味を改めて考える。
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これほど待ちに待った戴冠の瞬間は無かったかもしれない。
2018年にクラブ悲願のACL初制覇を飾ったものの、国内タイトルに限って言えば、8シーズンもの間、無冠のままだった鹿島が昨季のJ1を制し、通算21冠目を成し遂げた。
攻守の大黒柱である鈴木優磨や植田直通、"MVP"GK早川友基をはじめ、チーム一丸となって戦い続けた選手たちは最終節のホームスタジアムで優勝を決めた瞬間、ファン・サポーターとともに歓喜に酔いしれた。
シーズン終盤に向かうに従い、優勝戦線から後退していくチームがある中、残り2試合の段階でタイトル獲得の可能性を持つのは首位・鹿島と2位・柏に絞られた。
両者の勝ち点差はわずかに「1」。
それが意味するのは柏の結果に関わらず、自力優勝のアドバンテージが鹿島にあったということだ。
チームを率いる鬼木監督が「引き分けでは優勝できない。自分たちの力で掴みに行こう!!」と発破をかけ続け、選手たちも「全てを出し切り、連勝するだけ。」と口を揃えていた。
追求すべきは内容ではなく、結果。
勝利への執着心と熱量、そして結束力がグッと高まった。
優勝争いが佳境を迎えるにあたり、GK早川はこう繰り返した。
「周りの声だったり、他のチームの結果だったり、そういう外的要因に左右されないように心がけていた。
前半から良い内容で戦えれば良いけれど、思うようにいかない時もある。
どんなに相手にペースを握られようと、自分たちから崩れる事が無いようにしようといつも話していた。」
タイトル獲得こそが全てに優先される・・・。
これは鹿島の揺るぎない哲学であり、不変のクラブマインドだ。
ひとつ、またひとつと、タイトルを積み重ねる事で存在価値を示し、生きながらえてきたクラブだけに「無冠で終わるシーズン」など受け入れ難かっただろう。
そこに潜む重圧たるや推して知るべしだ。
それゆえに、"常勝時代"をよく知る選手や古参のチームスタッフは、9年ぶりの国内タイトル奪還の喜びよりもまず安堵感の方が先に来たのかもしれない。
今季こそ「無冠で終わるシーズン」から脱却すべく、大胆かつ堅実なチーム編成に着手した。
一昨年まで宿敵の川崎で指揮を執り、通算7冠の栄誉に浴す鬼木監督を招聘。
鹿島は自身がプロキャリアをスタートしたいわゆる古巣だけに、いつの日か鹿島の監督に就任する時が来るだろうと予想された。
だが、「1シーズンの"冷却期間"を挟む事も無く?」と、少なからず周囲を驚かせたのではないか。
新戦力獲得にも抜かりなく動いた。
攻撃面では一昨年J1得点ランキング2位のレオセアラを獲得し、守備面では韓国代表の実績を持つCBキムテヒョンに白羽の矢を立てた。
また、複数のポジションをこなし、適応力が高く、きめ細やかなプレーが身上の"仕事人"小池龍太にも声をかけた。
鹿島の守護神として全幅の信頼を得る早川、スピード豊かなアタッカーで加入2年目のチャヴリッチ、一昨年J1ベストイレブンに初めて選ばれたボランチの知念慶、キャプテンの柴崎岳、ブレイクの予感漂う松村優太ら、他チームと比べても遜色のない陣容を揃えた。
ところが、だ。
==========================================================長くなったので、明日に続きます。







