今、鹿島の中で注目している選手の1人に師岡がいます。
なかなか結果が出ていませんが、少しずつ評価が上がってきているのも事実。
今回は、そんなFREAKS2023年7月号から師岡の記事をピックアップしてみたいと思います。
ここでは、入団する過程からの内容を抜粋。
コーナー「アントラーズ戦士たちの軌跡~FACE:師岡柊生」
大学3年生の時にプロ入りが決まった同級生が、代理人にクラブとの交渉をお願いしていた事を知った師岡は、代理人を紹介してもらうと、加入先を探してもらった。
幾つかのオファーが届いた中、磐田への加入内定が発表されたのは、22年8月3日だった。
ところが、磐田が他選手との契約規律違反により、FIFAの紛争解決室から「今後2回の登録期間における新規選手登録の禁止処分」を課される。
それにより11月17日、師岡の仮契約は解除される事態になった。
「プロになれないのかもしれないと思って愕然としました。
終わったなって・・・」
ただし、代理人に交渉を依頼していた事が奏功した。
代理人はすぐに他クラブに加入できるように動いてくれた。
そこで名乗りを上げたのが鹿島だった。
「当時の自分はJリーグの試合を見ていなかったので、鹿島がどんなサッカーをしているのかまでは知らなかった。
だから、すぐに関川郁万に連絡して情報を聞きました。
『鹿島に加入する事になるかもしれない』と言っても、最初は信じてくれなかったですけどね。(笑)」
ただし、師岡の加入が分かった時には
「運命だね」
と言って喜んでくれたという。
「鹿島の一員になって感じているのは、選手層の厚さと練習強度の高さです。
1つ1つの練習においても、頭を使ってプレーしなければならない。
そこは自分に足りないところなので、工夫しています。」
鹿島でのデビュー戦は2023年3月8日、ルヴァンカップグループステージ第1節、柏戦だった。
途中出場でピッチに立った師岡は、4月5日の同第4節、福岡戦で今度は先発出場する。
さらに4日後に行われたJ1第7節の柏戦では、リーグ戦デビューも飾った。
「その公式戦で自分のプレーを貫く事ができず、1度自分自身を見失ってしまいました。
ボールを失う事が怖くなり、パスを受けても前を向かずにすぐに周りにボールを預けてしまうようになっていました。」
そんな師岡に声をかけてくれたのが、昌子源だった。
「何でそんなに後ろばかり向くの?
加入したばかりの頃は、そんなプレーはしていなかったよね。
もっと仕掛けなよ。
怖がらなくても、後ろにはチームメートがいるから。」
また同時期に、岩政監督からも同じ指摘を受けた。
「ガツガツ前に行かなくなったな。」
大学時代にコーチがかけてくれた言葉を思い出し、自分自身を省みた。
「自分の特長は前に仕掛ける姿勢。
それがだんだんと薄れてしまっていた事に気付かされました。
源くんと大樹さんからの言葉で迷いが無くなりました。
一気に大きく変わる事はできないかもしれないですが、今は自分のプレーを貫こうと思っています。」
ランドセルを背負っていた頃を知る友人もまたもがきながらピッチに返り咲き、その特長を発揮する姿を見て「自分も」と気持ちを奮い立たせている。
「チームが勝てず、ファン・サポーターからのブーイングを聞いて、改めて自分はプロになった事を実感しています。
鹿島でプレーするからには、消極的なプレーや情けない姿は見せられない。」
自分のプレーを貫く事で、"今"を掴んだ。
これからも先も、その姿勢がさらなる高みへと繋がっていく。
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優磨やチャヴリッチといった同ポジションとの争いに勝てていない状況ではありますが、少しずつ出場時間を増やしています。
師岡は、もっと積極的に前に突っ込んでいく選手だと思っていますし、それができると思っています。
周りは先輩ばかりかもしれませんし、チームの戦術とかもありますが、もっともっと自分を出して早く得点する姿を見せて欲しいですね。
金崎のようにギラギラしたプレーで、鹿島のエースになる事を期待しています。
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