川崎でも、鹿島でも昨シーズンまではFWだった知念が、驚きのボランチへのコンバート。
サポーター誰もが驚きましたが、今はそれが上手く機能しています。
今月号のサッカーダイジェストにこの事についてのコラムが載っていたので、ここでご紹介。
コラム「代役にはとどまらない、ボランチ知念の波及効果」
幕を開けた2024年のJリーグで、小さなサプライズを起こしているのが鹿島の知念慶だ。
昨季の開幕戦でゴールを決めたストライカーは、まさかのボランチで今季をスタートさせたのだ。
キッカケはプレシーズン中の代役出場だった。
日本代表に召集された佐野海舟と、負傷した柴崎岳が不在の中、トレーニングマッチに終盤にボランチを務めると、ポポヴィッチ監督の信頼を勝ち取った。
「良い選手であれば、どこでもできる」
という指揮官の持論を証明するかのように、主力組のボランチとして調整を続けた。
「フィジカル面はもともと高いので、あとはボランチの動き方。
ステップの踏み方も違いますし、時間帯の疲労感も全然違うでしょう。
でも、慣れていけば面白い。
チームのためにもなりますし、選手としての幅も広がります。」
と主将の柴崎も背中を押す。
そして迎えた開幕戦。
復帰した佐野とダブルボランチでスタメン出場を果たすと、当たり負けせず空中戦でも勝利を収めるなど、チーム内のライバルたちとは違った持ち味を遺憾なく発揮。
加えて、パスワークを助ける技術や要所を見極める冷静な眼も持ち合わせていた。
対戦した名古屋の稲垣祥は
「力があるからこそできる。
本職とも遜色なくプレーして、良い意味で鹿島っぽいボランチ。」
と評価した。
知念本人も
「今必要なのは経験だと思う。
練習だけじゃどうしても分からない。
今日の経験を次に生かしたい。」
と違ったポジションでプレーする楽しさも感じているという。
さらに、名古屋戦ではボランチの代役にはとどまらない可能性も示した。
特にこぼれ球に走り込み強烈なミドルシュートを放つシーンなどは、前へアグレッシブに進む事を要求するポポヴィッチ監督の下で貴重な武器になりそうだ。
「守備に回る時間が長かったのは課題だと思いますが、ミドルもどんどん狙っていきたいし、もっと攻撃参加もしたい。」
と攻撃パターンの増加に多大な貢献を果たすハズだ。
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本人も「ボランチの方が面白い」と語っていましたが、どこかでボランチの才能があったのかもしれません。
それをポポヴィッチ監督が見抜いた事になります。
実際に、ボールをさばく動きなどは、普通に以前からボランチの選手だったというふうに感じました。
柴崎がケガ、佐野は日本代表に召集されたり夏には海外に行ってしまうかもしれませんし、舩橋はまだまだ、樋口の序列は下がりめになっていますし、そういった意味でも知念のボランチコンバートが当たっているというのは、チームにとっても助かります。
今は名古が前めのポジションである程度上手くいっていますし、ボランチの外国人選手が加入しましたし、全体的な選手層も上がってるような気がします。
ボランチ知念のさらなるバージョンアップに期待ですね。
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