フジファニチアの成形合板フレームで囲われたリビングソファの張り替えです。
会社名をフジファニチアと言いまして、フジファニチャではありません、、
といことは何度か書いてきました。。
弊社も取引させて頂いている徳島県の家具メーカーです。お勧めです。。
名古屋市緑区のお客様さま、ご注文を有難うございました。
3人用ソファが1台と1人用ソファが2台です。
横から見ると解り易いですが、座面.背面共に張地で覆われているパーツは
ウェービングベルトが仕込まれているパーツとカバー部の2層構造なのです。
足元がスッキリ
、掃除がし易そう～、な～んて余裕を言ってられるのは今だけで、、
非常に難しい作業になるのでした。。
それではこのソファを張り替えます。。
座面を外したら針を1本づつ起こしてニッパーで抜いていくという、
いつもの途方もない作業をして 
、座面下部の張地を剥がし終わります 
ウェービングベルトが仕込まれている座面下部のクッション材は傷んでますので、
後で替えます。
背面裏側はパイピングで見えない隙間に針を打ちこんであるので、
ここでも針を1本づつおこしてニッパーで抜いていきます
座面のクッション材を除けて、伸びきったウェービングベルトも替えます。
右上の画像では、縦横に2種類のウェ～が張ってあります。
実はこのソファは張り替えが2回目なので、前の業者さんが補充したようなのです。
全部をはがして、フレームの内側の角を面取りして滑らかにします。
新しいウェービングベルトを縦に張りますが、横は伸縮性が無く丈夫なウェ～を張ります。
職人さんの判断で、横は長いので伸縮性のあるウェ～では伸びすぎてしまう、という判断です。
こだわりどころ 
その後、下地のチップラバーを敷いて、ウレタンゴムの順に載せて貼り付けていきます。
1人用の座面を裏返すと、ウェ～が伸びきって落ち込んでいるのがよく解ります（右上）。
ウェ～を使った椅子やソファの経年使用劣化の典型例ですね。。
これも3人用と同様にウェ～を替えて、下地のチップラバーを敷いて、
クッション材を貼り付けます。
ちょっと目を離した間に、座面下部の張り込みが終わっていました。。
いよいよ難所のカバー部の製作に入ります
白ワタに形状に合わせてカットしたウレタンゴムを貼り付けて、
それに張地を貼り付けて、裏側に裏地を貼り付けて、、あれやこれと貼り付けて 、
縫製前の下処理したカバーの細かいのが出来てたので、先ずはひ一つづつを縫製して、
出来上がったのを繋げるために縫製していきます。。た～いへんな作業です
こうしてカバー部の表面が出来上がりました
上が1人用の座面と背面、下は3人用の張り替え前のと並べてます。
後で述べる縁取りが未だ付いていませんが、
ここで箸休めとでもいうのか、フレームの塗り込みウレタン塗装をします。
ツヤピカッ 
クッション材を補強した背面下部のパーツを完成させます。
さぁ、ここが一番の難所でして、上で出来上がったカバー表面に太めのパイピング
、
縁どりを縫い付けるのですが、職人さんなら解るでしょうか、
角の矢印箇所が座面背面とあるので3人用で4ヶ所、1人用は2台あるので8ヶ所、
カバー部と縁取り部の縫製が集中するので厚くて縫えないのです、、
やり直し、試行錯誤しながら、
縁取りの中にはボリュームをだすために左下のクッション材も入れねばなりません
なんとか、かんとか、、全体の作業時間の半分をここの縫製に費やしてます
それでもようやく出来上がってきて、カバー部の裏側とも縫い合わせて、
てな感じです
フレームに取り付けて、
作った型紙ですが、カバーの縁取りの型紙は半分近くあります。。
完成 
本革調の上質な明るめのチャコールグレーのソフトレザー、
お客様は色と素材にも相当悩まれたのですが、
こちらの作業も今年一 、くらいの難易度でした～
お問い合わせは 竹永椅子店 まで 
御見積もり御希望の方は、先ずはお写真でも送って下さい。
送り方はホームページの お問い合わせ ページを見てくださいネ。。
お近くであれば1脚だけでも見せに来て下さい。。
その際は事前に必ずお電話を～。。