今回は定期的に御注文のある通称 “猫脚椅子” です。。
名古屋市守山区の御客様さま、、ご注文を有り難うございました。。
4脚ですが、、沢山ある猫脚椅子の中でも、、これと全く同じ物を何度張り替えてきたことか、
もしかすると、、全ての種類を含めても、弊社で一番多く扱った椅子かもしれません。。
これか、、マルニ木工さんのベルサイユか、というくらい。。
それではこの猫脚椅子を張り替えます。。
フレームに直に針を打ち込んでいますので、はがしには気を遣います。。
針おこしで針を浮かせてから、ニッパーで抜き取ります。。
綺麗にはがしました。。
今回はスプリングとそれを支えるウェービングもかなり丈夫で触る必要がありません。
それでも、フレームを面取りするのですが、、隙間から狙います。。
ウェービングテープの下は少しの遊びを利用して削ります。。(左の画像)
これでウェービングはこれからも長持ちするでしょう。。
念のために、下部だけウェービングベルトを補強しました。この縦横3本です。。
下地シートを張って、最初のウレタンゴムを貼り付けます。。
座面のウレタンゴムを成形して作っていきます。。
背面の食い込みを考慮した型紙を作って、それに合わせてカットして、貼り付けて、、、
側面にもウレタンゴムを貼り付けて、、生地の端になる箇所を斜めにカットしてひとまず完成
丁寧な仕事です。。
いよいよ生地の張り込みですが、背面裏側の生地の裏側に下地シートを接着して貼り付けます。
その状態で張ることで耐久性が増しますし、一度で張るので張る回数を減らすことで
フレームへの負担も減らせます。。
この状態です。。
上段画像では、背面表のウレタンゴムを加工しますが、、赤い矢印箇所は斜めにカットしてあります。。
これは、、
貼付けた時にカットを手前ではなく奥になる様に、そうして張ることでより自然な丸みになります。。
丁寧な仕事です。。 ていうか職人さんのこだわりです。。
下段画像では、白ワタを載せて背面表生地を張り込んでます。。
ここまできました。。
向きを変えながら座面を張り込んでいきます。。
餃子の皮 みたいな半端を切り取って、、あと少し。。
ニッパーで固定しながら鋲(びょう)を打ち込んでいきます。。ハンマーの残像が、、、、
完成
サンゲツのジャパネスクロマン、UP264、
ゴージャスにも見えますが、使われている色はコーラルとベージュの2色だけですから、
猫脚フレームのデザイン性にも負けず、でも上品さも損なわず。。
お問い合わせは 竹永椅子店 まで
御見積もり御希望の方は、先ずはお写真でも送って下さい。
送り方はホームページの お問い合わせ ページを見てくださいネ。。
お近くであれば1脚だけでも見せに来て下さい。。
その際は事前に必ずお電話を~。。