弊社お得意の、とまでは言いませんが、、
いわゆる“猫脚椅子”と言われる椅子がありまして、、
クラシック調で前脚2本は猫が指を中に曲げた様な形状をしています。
つまりはこんな椅子です。。↓
名古屋市中区のお客様。。
4脚の張り替えのご注文を有難うございます。。
それでははがしていきますが、、先ずは飾りの鋲をはがします。。
キズ付けないように、、
鋲を一通りはがしましたが、、下に黄色い粉が、、
少しの振動で傷んだウレタンゴムが崩れてこぼれたようです。
ということは家でもこんな状況だったのでしょう。。
もっと早く持ってきて下さいね。。
続いて生地を留めている針をはがします。。
針をおこす自作の道具を使います。。
以前、ホームセンターで 「これは使える
」 という工具があったので
買ってきてグラインダーで削って作りました。。
どんな工具でもあるわけではないですからね。
おこした針を斜めニッパーで抜き取ります。。
斜めニッパーだけで抜き取れれば針を起こす手間も要らないですが、
無理してフレームにキズを付けてはいけません。。
この類の椅子はフレームに直に針で生地を留めますので
はがしには気を遣うのです。。
ようやく張りも全て抜き取れました。。
ところで、、
弊社は張地を留めてある針を全て抜き取ります。
そこまでやらなくても仕上がりに大差はありませんが 「一事が万事」、
ここにこだわると他の事にも気を遣えますし、
やらないと他の作業もずさんになってしまう気がしますので、、
生地をはがすと、、
ウレタンゴムは見るも無残なことに、、
、、
ひっくり返しえ見るとこんな状態、、
コイルスプリングを支えるベルトが食い込んでます、、
、、
ひっくり返した底張りです。。
取り除きました。。 コイルスプリングが見えます。。
座面のウレタンゴムを取り除きます。。
全て取り除きます。。
ここで弊社お得意の “面取り”をします。。
角張った箇所を削って滑らかにします。
これだけで生地等の部材が破れにくく痛み難くなります。。
このように1周をグルリと。
続いて背面に取り掛かります。。
同じ様に鋲から、、
針をおこして、、
全部おこしました。。
背面の生地を取り除くと、中には傷んだウレタナンゴムが、、
背面裏側が見えます。。
これも針をおこして取り除いていきます。。
弊社は張地を留めてある針を全て抜き取ります。
そこまでやらなくても仕上がりに大差はありませんが 「一事が万事」、
ここにこだわると他の事にも気を遣えますし、
やらないと他の作業もずさんになってしまう気がしますので、、
ようやく下地処理が終わりました。。
これだけの手間をかけないと綺麗に、丈夫には出来上がりません。。
スプリングの伸縮がいやなので座り心地を硬めに、
というご要望ですので、強力な下地シートを張ります。
ほんの少しの伸びシロがある程度のもので、
ハンモックに座るような感じでしょうか。。お尻にフィットします。。
こんな感じです。
昨今は座面内部が合板やバネではなく、この作りが増えています。
ウレタンフゴムを成形していきます。。
一番下はこのように、
チップラバーを載せて、、
更にウレタンゴムを載せて、、
ようやくようやく生地を張り込みます。。
背面表からの画像ですが、、
当初は背面は表裏1枚づつの生地だけでしたが、、
弊社では背面裏側の生地と下地シートを一緒に接着してから張って、
強度を増します。。
裏側から見るとこんな状態です。。
仕上げの鋲打ちです。。
背面も打ち込みます。。
完成
とっても上品なサンゲツの淡いピンクの絵柄生地です 
お問い合わせは 竹永椅子店 まで
御見積もり御希望の方は、先ずはお写真でも送って下さい。
送り方はホームページの お問い合わせ ページを見てくださいネ。。
お近くであれば1脚だけでも見せに来て下さい。。
その際は事前に必ずお電話を～。。