自分の感覚は自分しかわからない
鍼灸院に通って来られる患者さんは自分の症状を説明されるのに独特な表現をされる方が多い。「なんかこの辺(前頭部のあたりを指して)がモヤモヤ~っとする。」とか、「背中に冷水を浴びたようにひやっと寒い。」とか・・・。ただ単に痛いとか、~できない、というだけの症状だけでなく自分の身体の変調にとても敏感なのです。一方で腰痛以外、何も問題ない。何も悪いところはないと言い切る方もいます。よくよく聞いてみると血圧が高くて降圧剤を飲んでいたり、それほどのお歳でもないのに白内障の手術をされたばかりだったり。これって体調に対するそれぞれの感受性の問題と自分が思い描く健康に対する基準の問題かと思うのです。検査の数値が基準値内で生活に支障はない。ちゃんと仕事もできている。あるいは例え血糖値が高くてお薬を飲んでいても、降圧剤を飲んでいても薬を飲んでいて数値がコントロールできているから問題ない、と。でも、一番自分の身体を知っているのは自分自身であり、その変調に気づくのも他の誰でもない自分しかいない。そして、自分を守るのも自分しかいないのです。自分の感覚と他人の感覚って比べようがないので自分の感覚はそれまでの自分自身の感覚と比べるしかありません。その感受性の閾値が低いと変調に気がつきやすいのですが、無視してしまう人は症状がはっきり出ないと気がつかないのですね。試しに、いつも夕食を遅い時間にお腹一杯食べている人が、腹7分目、あるいは食べないで翌朝を迎えた時の心身の気持ちの良さで、いかにふだんの自分の感覚が正常ではなかったかががわかると思います。鍼灸治療を継続して受けているとだんだん自分の身体や心に敏感になってきます。するとちょっとした変調に気づき、自分なりの対処ができるようになるのです。サルビア鍼灸院