昨日、私が通っているピアノ教室の発表会がありました。

昨年に続き2回目の参加です。

 

 

昨年はベートーベンの月光第3楽章。

私の実力の数段上の選曲で見事に撃沈!

(ベートーベンに申し訳ない)

 

その反省から今年は少しレベルを落とし、かつ自分の好きな曲ということでシューベルトの即興曲90ー2に決定。

私は決めたらあまり悩みません。

が、昨年のベートーベンといい、今年の曲といいどうしてテンポの速い曲を選んでしまうのか、

もっとゆったり弾ける曲を選べばよかったかな、なんて頭をよぎることもありましたが。

それでもこの曲を選ぶきっかけになったのはクラウディオ・アラウの演奏に魅了されたから。

 

即興曲90-2は35:02~始まります。

 

 

前置きが長くなりましたね。

 

当日は一人持ち時間5分のリハーサルがあり、ピアノに触らせてもらいます。

そのリハーサルもほぼ出演者が見守る中での演奏なので緊張して指が滑らかに動かない。

その後、出演前に3分間控室でピアノを弾かせてもらう。(これがすごく緊張を解くにはよかったかな。)

 

それで本番演奏はというと、ダメ出しだらけでしたね。

特にここは聴かせ所という箇所でミスしたところが数ヶ所あり、そうすると流れが途切れ、曲の世界から一挙に覚めてしまいます。

終わってみて発表会で自分の音楽を奏でられるということは至難の技なのだと痛感しました。

曲想を考え、指のタッチや間の取り方なども工夫していたにも関わらず、本番演奏中は何が何やらほとんど覚えていません。

おそらく他の参加者の方も身体がガチガチになっていたり、指が震えていたり、自分の満足のいく演奏ができた人はほぼいらっしゃらなかったのではないかと思います。

皆さん普段はもっと上手いのにって、わかりますよ。

でもそれが発表会であり、舞台で人前で弾くということなんですね。

 

発表会を終えて開放感なんてなく、何か複雑な気分です。

自分の演奏ができなかった。

 

 

それでも発表会に参加するのは一つの曲を自分なりの完成品にするまでのプロセスを経験できるから。

また来年に向けてがんばります。