「うれしい」と言えばいいのに
「まあ、悪くはないけど」と言ってしまう
誰かが
自分のことを気にかけてくれたとき
手を差し伸べてもらったとき
欲しかったものを
自分に買ってあげようとしたとき
私たち世代の女性は
受け取る前に、つい遠慮してしまいます
私にはもったいない
迷惑をかけてはいけない
自分でやったほうが早い
そうやって、
与えることや頑張ることは
たくさん覚えてきたけれど
受け取ることは
あまり練習してこなかったのかもしれません
先日、
「家族の中にも、あなたが大切にしている時間が認識されている。それはどんな感じですか?」
そう尋ねたら
「悪くはない、かな」
という答えが返ってきました
「うれしい」でもなく
「ありがたい」でもなく
「悪くはない」
でも私は、その言葉を聞いて
この人は今、
受け取っている途中なのかもしれないと思いました
誰かから向けられた好意を
すぐに「うれしい」と受け取れない人がいます
そんな自分を
「私はかわいげがない」
「受け取り下手なんだ」
と思っている人もいるかもしれません
けれど、もしかしたら過去に
自分の気持ちを出すより
相手に合わせたほうが安全だった
自分で決めるより
誰かに委ねたほうが波風が立たなかった
そんなことがあったのかもしれません
そういう人にとって、
人から何かを受け取ることは
ただ「うれしい」だけではないのです
期待しても大丈夫?
あとで失わない?
何か返さなくてはいけない?
これは好意?それとも指示?
心のどこかで、安全を確かめてからでないと
受け取れない構造になっちゃってるんです
だから、無理に
「ありがたいと思わなくちゃ」と思わなくてもいい
「嫌ではない」
「悪くはない」
「少しうれしいかもしれない」
そのくらいからでいいんです
「悪くはない」って
何も受け取っていない言葉ではなく
拒まずに少しだけ扉を開けた証拠なのかもしれません
受け取るとは、
誰かにすべてを委ねることではなくて
自分の意思を持ったまま
「これは受け取ってもいい」
「ありがとうと言っても大丈夫」
と、自分で選ぶこと
あなたが最近、誰かにしてもらったことの中に、
「悪くはなかったな」と思えるものはありますか?
その小さな感覚は
受け取っている途中なのかもしれませんよ![]()


