私が食事介助に入るようになって、まだ日も浅い頃
介助されることに対して拒否が強く、食べる量が減っている利用者さんがいらっしゃった
少しでも食べてもらおうと
「○○さんの好きなハンバーグですよ。たくさん食べてくださいね。」
と知りもしないことを声かけしたその時
「あんたよくわかるねえ」
私の魂胆は簡単に見透かされ、キツーい一瞥をくださった
自分の介護に対する意識の低さにへこむと同時に
介助や接遇について真剣に考えるきっかけとなったあの日
それから半年ほどが過ぎ
今度は口の動きが弱くなり、口を大きく開けることが難しくなっている利用者さんだった
一口、二口とすすめようとした時、まだ口の中で飲み込めていないようだったので
「まだ口の中にありますね。ゆっくり食べてくださいね。」と声かけした
その時、小さな声で「あんた良くわかるねえ」
あの日と同じ言葉ではあったけれど、真っ直ぐなまなざしと穏やかな口調からは
私のことをわかってくれてありがとうねという優しい気持ちが伝わって来ました
食べること 美味しいと思えること
その幸せのために私たちの手伝えることは…
まだまだ勉強(シャーボですw)

