【子宮筋腫で入院・手術⑦】男性・女性、それぞれの病気 | ちまちま

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てきとうにやってます。

私は職業柄、女性がほとんどいない職場での勤務や請負がほとんどで、現在もそうです。
入院前に、病気の話はごく近しい同僚以外は、仕事の上流工程の管理者にのみお話していました。
復帰後、婦人科の病気ということで、いろいろな人がどこまで声をかければいいのか、それに触れていいのかどうか、戸惑っている様子も感じられました。
水面下では話は聞いているけど、女性特有の病気のため「内緒な」って言われて、「ああ、あんまり言っちゃいけないのかなあ」なんてね。

実際、復帰後に「あー!(お互いに手を振ってうれしそう)、(あ!って顔)……久しぶり(どういったらいいのかって戸惑い顔)」ってパターンが多かったです。
こちらも、相手によって

「おつかれさまでーす(何も触れず)」

「お!ひさしぶりー!(だけ)」

「うわー、最近全然お会いしませんでしたねー、どうされてました。お子さんお元気?(なりゆき次第で説明)」

「うえーい、実は入院してましたー♪でも、もう元気なのでご心配なく~」

などと使い分けました。
私も、逆の立場なら、どこまで踏み込んでいいのか、付き合い方によって変わりますもん。

病気の話はどうしてもオープンに語ることは難しいですよね。
こっちはどうでもいいって思っても、相手もねー、いろいろですもの。
「知らんし、聞きたくねーし」って思う人もいれば、「大丈夫なの?」「どうなの?」って言葉を繰り出して安心しようとする人もいます。

でも、情報って大事ねーって、思いました。

女性特有の病気は、同僚や取引先の方が男性であっても、その奥様や彼女もなる可能性もある病気です。

私の直の上司(男性)なんて、お子さんは2人もご成人なさっているのに、「子宮って2つあるんだろ?1つ取っても命に別状ないんだろう。お前も大丈夫だよな」って、おっしゃっていました。
私は大丈夫ですが、「おいいいいいい!あんたが大丈夫じゃねーよ!」って、全力で突っ込ませていただきましたよ。
それ、卵巣だから、子宮じゃないから!

逆に奥様やお母様が同じ病気だったという方は、絶妙のお心遣いでお声掛けくださいました。
根ほり葉ほり聞くわけでなく、症状や治療方法にも複数あることをおわかりくださり、何より一番心にしみたのは「がまんしてたんだなあ、辛かったろう」ってお言葉でした。

この、病気に対する知識の違いって、印象を左右するよなあと思った、今回の出来事です。
体が弱ると、心細いのよ。
だからこそ、ちょっとした一言で印象が変わりますよ。
や、ほんと変わるから、知った気になって余計なこと言わない方が身のためです。

職場でもですが、家庭ならなおさら。
たとえば、近しい間柄にいる女性に「子宮筋腫って診断された……」と打ち明けられたとき、「薬で抑えられるし、別に死ぬわけじゃないんでしょ?痛いって言っても、今までも生理痛なんて毎月あったでしょ」って言ったとしましょう。
それが、あなたの不安を覆い隠そうとする言葉だったとしても、元気づけるつもりの言葉だったとしても、言葉はときには呪いになります。
そのせいで、お母様や奥様や彼女や娘さんや同僚や友達が、痛くて息をするのもつらい毎日を送っていたり、「我慢しなきゃ」って思うことで子宮体がんの発見を遅らせることだって、ないとは言えません。
辛いときだからこそ、「あー、この人には何を言っても無駄なんだ」と思われることもあるでしょう。
「辛かったんだね」「心配だよ」「支えるから、大丈夫」の3つを、おまじないだと思って言っとくがいいさ!



……と、いうことはですよ。
逆もしかり、なんです。
それは自分にも返ってくるブーメラン。
ぶんぶーーーん!!
女性特有の病気に対して、男性特有の病気にはあまり語られないイメージがあります。
しかし、男性特有の病気に、私はそんなに知識はあったっけ?
いや、ないのよ、これが!
全然!!

父が前立腺肥大で治療したことはありましたが、結局はがんではなかったし、「あー、じゃあ、治った、治った」と思い、私はそれ以上を調べることをしませんでした。
前立腺以外には、精巣がんや陰茎がんもあるそうですが、今もほとんど知識がないことに気づきました。
男性特有でなくても、男性に多い病気も多いですよね。

仕事上でお医者さんとお話しすることが多かったのですが、更年期も女性にだけあるわけではないのだそうです。
女性の年代よりは遅れて訪れますが、男性の更年期もしっかりあると。
その辺は症状とか対応方法とかは、「えー!男性にも更年期ってあるの?!」って上司にもお伝えできましたけど、では特有の病気の具体的な症状と治療方法には、まったく知識なし!

「世間は女性特有の病気に無関心すぎるんじゃないの!」って思っていましたが、いざ、自分がその病気になったときに、「おろ、私、逆の立場でものを考えてなかったわ」と気づいて愕然としましたし、反省しました。
「えー!奥さんがいるのに女性の病気について知らなさすぎー!」なんて突っ込む資格は私にはないですよね。

今までもそうしていたつもりではありますが、男性・女性に限らず、ご病気のときにはご負担にならないよう、言葉ではなく心で励ませるおつきあいをしたいとあらためて思った次第であります。

まあ、まあ、その辺の反省は今後に生かしながら、会社のえらいさんからぶんどった大洗の干物で、而今の愛山純米吟醸をきゅっとね。


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