脳機能と有酸素運動 | 健康医療の現場から ~身近な健康・ダイエット~

健康医療の現場から ~身近な健康・ダイエット~

小さな診療所勤務の医療従事者が

健康・ダイエットなど、医療を中心に

その日の出来事や感じたことを綴ります。

シロクマです。
 
 
 
 
「健全な精神は健全な肉体に宿る」
 
っていう言葉をご存知でしょうか?
 
カビが生えそうな古~い言葉ですが、
 
これは現代でも充分通用する言葉なんです。
 
 
 
 
スウェーデンの脳神経生理学の教授によると、
 
若いときに心臓や血管系を鍛えた人は、
 
学業成績もよくて、ビジネスでも成功する確率が高いといいます。
 
 
 
 
この研究は、スウェーデン人男性1万2千人を対象として、
 
たいへん大規模で行われたものです。
 
その結果、筋肉と知力には関係はみられなかったのに対して、
 
心臓や血管系の能力と知能には大きな関係があったということ。
 
 
 
 
なぜ、心臓や血管系の能力がアップすると、
 
脳機能が向上するのでしょうか?
 
 
 
理由としては、
 
脳の血流が改善すると、不安感が消え、
 
気分が向上して疲労感が減るからだと言われています。
 
疲れにくくなって、仕事や勉強がぐんとはかどるのだそうです。
 
 
 
 
だから、ジムなどに通っているのなら、
 
筋トレよりも、有酸素運動を多めにするといいかもしれませんね。
 
有酸素運動は、充分に時間をかけて、
 
呼吸・循環器系機能を刺激して、身体内部に有益な効果を生み出します。
 
(筋トレには筋トレでいいこともたくさんあります)
 
 
 
学生のときけむたがっていた
 
『何かというと校庭10週!っていってた先生』、
 
あの先生は実はすごくいい先生だったのか・・・(^^;
 
 
 
 
ところで、
 
「若いときに運動しなかったから脳機能は手遅れ・・・」
 
という心配はいらないようですよ。
 
 
 
 
これは別の研究ですが、
 
年齢が高くなっても、
 
運動によって脳細胞が増えることはわかっているんです。
 
増えるのは、記憶をつかさどっている「海馬」の一部で、
 
「歯状回」という部分。
 
 
 
 
通常、脳細胞は若いときにピークを迎えて、
 
その後は減るばかりなんですが、
 
この「海馬」だけは例外で、歳をとってからでも増え
 
高齢者の記憶力維持にも効果があるといわれてます。
 
 
 
 
どれだけ運動しなくちゃいけないのか?
 
と思われるかもしれませんが、
 
ほんの10分、身体を動かすだけでも、効果はあります。
 
筑波大で行われたの実験ですが、
 
軽い力で10分ほど自転車をこぐだけでも、
 
情報処理などの能力が上がるそうです。
 
 
 
 
長時間の運動が脳を活性化するというのは、
 
医学的には常識とされていましたが、
 
たった10分という短時間の運動でも、
 
知能アップに効果的だと立証されたのはこれがはじめてとのこと。
 
 
 
 
有酸素運動には、
 
ウォーキング、サイクリング、ジョギング、水泳など、
 
簡単にできるものがたくさんあります。
 
10分でいいなら続けられそうですよね^^
 
 
 
 
私も子供には心を鬼にして、
 
「校庭10週!」
 
をやろうと思います。
 
結婚して子供が産まれたら・・・ですが・・・(^^;