母校を挟み、アメッシュ村 とは反対側にあるのが、このキーンツハインム村。
本当に小さな村ですが、アルザスの良さが凝縮されていて、昔ながらの姿を理想的な形で残しています。
そして、我々の間で通称ドテといえば、こちらのサロンドテ。
何もないこの地域に突然、バブル景気に乗って日本の学校が出現、ジャパン・マネーはこんな小さな喫茶店にも流入しました。
80年代の終わりに、飾りっ気のない石壁の中、キッシュとタルト・オニオンぐらいしかメニューの無かったこの店は、日々私たちが通い続け、今やこんなに素敵なレストランに変身を遂げたのです。
超オシャレな店内。
昔あったトイレはその場所を移し、綺麗な最新のものとなっていました。
おそらくアルザス地方でしか飲めない水、Carola。
この店にくるといつも、carola rouge(ガス入り)を頼み時間を潰したものです。
料理の味もほぼパーフェクト!
子供用メニューすら手抜きしないところにこの店の良心を感じました。
大人料理としても遜色の無いクオリティーです。
会計の際、まだ若そうなフロアマスターと話をしました。
「今は無きリセ・セイジョーに通ってた20年も前に良くここに来たんだよ。すごく素敵な店になったね」
との賛辞に、「この店はまだオープンして3週間しか経ってないんだ」との驚きの答え。
この10年の間にパン屋になったりレストランになったり、6年前には店内に石のアーチを組んでみたり、コツコツ歴史を重ねてきただけ、と思っていたこの店もさまざまな紆余曲折があったようです。
そして、このような素晴らしいお店に変貌を遂げていました。
日本経済の停滞と共に役目を終え、面影のみを残す母校。
同じ歴史の中にありながら運命を共にせず発展を遂げたお店。
複雑な対比が交錯していました。
小さな村に専業としては1軒しかないであろうこのレストランは、食事を終えるころには満席となって賑わっていました。
お店:
Cote Vigne
30 Grand' rue
68240 Kientzheim
tel : 03 89 22 14 13
fax : 03 89 22 62 98