このお店を語らずしてアメッシュは語れません。
L'arbre vert、そのまま訳して通称、緑の木です。
転校して初めて行ったお店もココでした。
マナーもろくに知らない私たちをいつも笑顔で迎えてくれたマダムは果たしてまだ健在でしょうか?
Poivre vertのソースのステーキはまだメニューにあるのでしょうか、忘れられない味です。
お金がなくて一つしか頼めなかったケーキを人数分のお皿に分けてくれたホスピタリティーは?
とにかく実際に行って、見て、食べて、確かめたいことだらけでした。

入口を入ると、白と黒のコントラストが映えるモダンなエントランスです。
それに続く私達がよくお茶したコーナーはハイテーブルの配置されたラウンジようなスペースになっていました。
田舎風の木の温もりを感じさせた昔の作りとはだいぶ変わっているようですが、やはりこのお店も時代の流れには抗えないといったところでしょうか。

そのさらに奥にあるメインの食事フロアに通されて、やっと記憶の中のイメージとお店が合致しました。
一通り注文を終えて、まだ他に客のいない店内でキョロキョロ、確認したいことだらけです。
とりあえず、お目当てのステーキはメニューにはありませんでした。。。
オレンジジュースをアプリコットジュースと間違え、グラスに注ぐお水はじゃばじゃばとテーブルにこぼす始末。。おいおい、大丈夫かよ、と一抹の不安が。。。
しばらくして食事が運ばれてきて食べているとマダムが。。
マダムが。。。あれがマダムか?
マダムの凛として気品のある立ち振る舞い、ご尊顔、、結構鮮明に記憶に残っているつもりでしたが、そこに脳内で20年間の老化処理を施したものとどうにも一致しません。
食事を終えるまでずっと補正処理をしていましたが、やはり本人確認には至りませんでした。。
結局、確認したいことは何一つ確認出来ず、、しかしこのままただ立ち去るわけにもいかず、帰り際にご丁寧にコートを着せてくださるマダムに勇気を出して話しかけてみました。
「あのぉ~、昔よくこちらに来たんです、、」と言うなり、
「でしょ?覚えてるわよ、ずっとそうじゃないかな、と思って見てたのよ。ほら、他に○○○とか、△△△とか」と聞き覚えのある名前までスラスラ出てきます。
こちらのお店がいかに我々にとって思い出深いものであるか伝えると、やはり私のような卒業生がたまに訪れてくるそうです。さらに数か月前にはこちらで結婚式を挙げたカップルまでいるとか。。
このお店に来て初めて過去と現在が繋がりました。
久しぶりに再会した友達のような感覚で何枚も一緒に写真を撮らせてもらったりもしました。
駆け足だった思い出の地巡りもひとまずは終了です。
夏でもバカンスは取らずにお店は開けているとのこと、是非、また別の季節に訪れてみようと思います。
それにしても、マダム、フォアグラでも食べ過ぎたんとちゃいますか??