青年期の発達♪ ~エリクソンの心理社会的発達から~ 知って得する心理学 | ☆心のコニュミケーションルーム☆

☆心のコニュミケーションルーム☆

*☆*.;.*心理学を学ぶことは自分を知ること*☆*.;.*☆*.*~  *心理・育児・教育・発達・ABAの専門的知識をエッセイを通して*☆*


☆心のコニュミケーションルーム☆



10月に入り,過ごしやすくなりましたね。


いろいろなところで金木犀の香りが漂い,外を歩いていても大好きなお家にも飾っていてしあわせな気分になります。




最近書いている論文は,青年期のアイデンティティの確立に関するものです。



アイデンティティ自我同一性の確立のことで,エリクソン(Erikson,E.H)が提唱しました。(自分が自分らしくなるということでしょうか)



この期間を金融の専門用語である猶予期間(モラトリアム)と名づけました。



大人になるための猶予(練習)の時期なのですね。



この時期の心理社会的発達課題をエリクソンは自我同一性確立とし,その反対の概念を自我同一性拡散と定義づけました。



自我を確立するために,第2反抗期と呼ばれる親も含めた周りへの反抗を繰り返します。



これは,大人や権威を一旦否定することから始めるため,本人も相当苦しみます。



加えて,自分が他者からどう見られるかということがことさら気になる時期でもあります。



そうなると,自身に対する見方も否定的になり,まさに不安と葛藤が渦巻いています。



自分を確立するために,さまざまなことを試みたり,友だちと親密さを深めたりしていきます。



この時期に必要なのは,


信頼できる親や大人を含めた他者との関係


課題達成
による自己肯定感


混沌とした状態からの意欲づけ


になるのではないかと思います。



こうした発達に応じた段階を理解することによって,


子どもが今どういう状態なのか,


その時期を乗り越えるには何が必要なのか


という一定の指針が得られやすくなると思います。



具体的な対応はまたご紹介させていただきたいと思っていますが,


子どもも苦しいんだ


頑張っているんだ


と思えるだけで,親も子も心がちょっぴり軽くなるような気がします。



今日もここまでお付き合いいただき,本当にありがとうございました。

みなさまとの出逢いに心から感謝していますクローバー 愛と感謝を込めて よつ葉